＊合同練習試合8＊ ページ40
――合同練習最終日
｢·····最悪だ｣
トイレで手を洗いながら呟く。予定より少し早く生理がきてしまった。
お腹がズキズキと痛む上に、昨日は色んな事を考えてあまり眠れなかったせいかだるさを感じる。
この間2日も部活休んじゃったし、今日は14時に終わる予定だし頑張らないと·····
そう思ってトイレから出たあと部屋に戻り、鞄から鎮痛剤を取り出して服用する。
大滝 ｢Aさん、もしかして体調悪いですか？朝食の準備休んだほうが·····｣
｢ちょうど今生理がきちゃって····少しお腹痛いけど薬飲んだし、大丈夫だよ｣
宮ノ下 ｢生理の日って本当きついよねぇ。きつかったらいつでも言ってね！｣
｢うん。ありがとう英里ちゃん、真子ちゃん｣
本当2人とも優しいなぁ·····
｢朝食の準備、行こう｣
そうして3人で朝食の準備に取り掛かかった。
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朝食の片付け後お昼はバーベーキューをする事になり、英里ちゃんと真子ちゃんと監督は買い出しに向かった。
そして現在、学園周りのロードワークを行っている。
チラッと時計を見ると朝の9時前を指していた。
じわりと汗をかく感覚が伝わる。
英里ちゃんが無理しないで座りながらでいいよってパイプ椅子を持ってきてくれたけど、皆暑い中頑張って走っているのにそれは申し訳ない···。
｢おかしいな·····｣
薬を飲んだのになかなか鎮痛剤が効かず、下腹部がズキズキと痛む。
――あれ·····
その瞬間、目の前が真っ暗になって足元がふらっとなる。思わずしゃがみこんでしまった。
·····気持ち悪い。貧血？
冷や汗がどんどん出てくるのがわかる。
―どうしよう、どうしよう。周りに迷惑かけちゃう。立たなきゃ、
そう思ってゆっくり立ち上がろうとするも吐き気に襲われる。
｢·····はぁっ、はぁ、あかあし、く·····｣
｢おいっ大丈夫か！？｣
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作者名：◎mire. | 作成日時：2021年8月20日 20時
