＊合同練習試合6＊ ページ38
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【 今日の練習はこれで終わります。この後は自主練しても良いが、インハイも近いから無理なく怪我のないように 】
【⠀はい! 】
―よし、夕食作りに行かなくちゃ。
そう思って体育館を後にしようとすると、
木兎 ｢んっ？Aここ赤くなってるぞ、かゆそーだな! ｣
と木兎が首の後ろを指す。
｢え、本当？虫刺されかな·····｣
――ハッ
もしかして、あの時赤葦君にキスされたところ？
｢そっ·····//そういえばさっき痒くなってかいちゃったんだ〜｣
木兎 ｢そうなんだ! あっ確かきゅーきゅー箱にムヒあったんじゃね？おーい、尾長〜そこのきゅーきゅー箱にムヒ入ってる〜？｣
尾長 ｢ちょっと見てみます｣
木葉 ｢なーに騒いでんだよ木兎｣
木兎 ｢A虫に刺されたみたいで首の後ろかゆそーなんだよね! ｣
木葉 ｢あーまぁそんな時期だしな。でも首の後ろって珍しくね？｣
ひょいっと木葉君が確認しようとするが私はパッと手で隠しながら
｢だ、大丈夫// 本当大したことないからっ·····｣
木葉 ｢そっか？｣
尾長 ｢木兎さん、ムヒありましたよ｣
木兎 ｢尾長ありがとー! よかったな! 今塗るっ？｣
｢今は落ち着いてるから·····かゆくなったら使うね! ありがとう｣
木兎 ｢おう、そのほーがいいぞ! かゆいのはつらいからな! ｣
―あ、赤葦君ってば〜〜//
私は少しでも目立たないようにポニーテールの位置を低く結び直す。
その時、パチッと赤葦君と目が合うと
彼はニコ、と笑った。
―わ、笑うところじゃないよ〜〜//
赤葦 ｢木兎さん、自主練しますか？｣
木兎 ｢おう! 黒尾達も誘おーぜ! ｣
2人は黒尾君達のところへ向かっていった。
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｢ふぅ·····｣
あれから森然高校と生川高校のマネージャーさんと一緒に夕飯を作り、夕飯を食べたあとはお風呂に入った。久しぶりにたくさん話せて楽しかったな〜
夜風に当たりながら休憩していると、
黒尾 ｢お、Aじゃん｣
｢黒尾君｣
黒尾 ｢俺もひと休み〜っと｣
と、私の隣に腰を下ろす。その途端
黒尾 ｢ん、シャンプーめっちゃ良い匂い｣
すんすんと私の髪の匂いをかぐ黒尾君。
｢ちょ·····っ//｣
私は髪を押さえ、すぐさま距離をあける。
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作者名：◎mire. | 作成日時：2021年8月20日 20時
