＊合同練習試合5＊ ページ37
｢あ、赤葦君·····！？//｣
一気に近づいた距離にしどろもどろになっていると、
赤葦君の口がゆっくりと耳元に近づく。
赤葦 ｢···俺、前に言いましたよね？｣
｢ぁっ·····//｣
耳元から伝わる低い声と息づかいにくすぐったさとゾクゾク する感覚に陥る。
赤葦 ｢嫉妬したらお仕置きしちゃうかもしれませんって·····｣
｢待っ·····耳、だめ·····//｣
そう言うと次はつつ、と うなじを なぞられる。
｢ひぁっ·····！？//｣
赤葦 ｢ここ、黒尾さんに触られてましたよね？違う男の人の前であんな可愛い声、出さないで下さい。｣
｢ごめ·····んなさ·····//｣
赤葦 ｢·····｣
｢あか、あしく···？//｣
ぼやーっとしている視界の中赤葦君を見つめていると
突然首の後ろに キスをされる。
｢んっ····//｣
―チクッ
｢っ·····//｣
力が抜け落ちそうになる体を赤葦君が支えてくれる。
赤葦 ｢お仕置、少しやりすぎてしまいました。すみません｣
そう言いながらも全く悪びれを感じていない表情。
｢い、いじわる·····//｣
赤葦 ｢近くに彼氏がいるのに、Aさんが他の男の人に触られてるからです。·····特に黒尾さんとは距離感考えて下さいね？｣
｢う、//｣
赤葦 ｢では、そろそろ戻りましょうか。｣
そう言って歩き出す赤葦君。
私は赤葦君の後ろについて行く。
―――ドキドキがやまない。
たくさん触れられたから？
答えは出ないまま体育館の中へと戻った。
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作者名：◎mire. | 作成日時：2021年8月20日 20時
