＊合同練習試合＊ ページ33
――土曜日 練習試合当日
梟谷学園に音駒、生川、森然の各校が集まる。
黒尾 ｢おー、練習試合するの久しぶりだな｣
黒尾君が私達を見つけると、話かけてきた。
木兎 ｢黒尾久しぶり〜! 練習試合、俺たちが勝つかんな!｣
黒尾 ｢音駒の守り舐めんなよ？期待の新戦力も入ったしねぇ｣
そう言って黒尾君は親指で後ろの方を指す。すると、一人の部員が凄い勢いで私達の方へ走ってきた。
リエーフ ｢今の新戦力ってもしかして俺の事ですか！？｣
木兎 ｢んなっ·····！？｣
赤葦 ｢！｣
｢わぁ·····｣
―身長高いなぁ、190cm以上はあるかも·····顔立ちからしてハーフなのかな？
リエーフ ｢音駒のエース、1年灰羽リエーフっス! 194.3cm! よろしくお願いしァす! ｣
黒尾 ｢ふっふっふっ·····｣
木兎 ｢1年で超デカい上にエースだとォ·····！？その実力、練習試合で楽しみにしておくぞ!｣
リエーフ ｢はい! 俺も楽しみっス!!｣
2人がワーワーはしゃいでいるのを見て、
｢大型新人捕まえたね｣
と黒尾君に言うと
黒尾 ｢まぁ 本人はエース名乗ってっけど、バレー始めて約3ヶ月でやっと何となくわかってきたレベルなんだけどな｣
と苦笑いをする。
黒尾 ｢··········｣
じっと私の事見てくる黒尾君。
｢どうしたの？｣
黒尾 ｢A髪伸びたなぁって思って。俺ロング好きだし、ロングのポニーテールとか最高｣
｢そういえば、前からロングが好きって言ってたね｣
黒尾 ｢そうそう、んで、こっから見えるうなじがまたそそるよねぇ｣
ニヤニヤしながら楽しそうに言う黒尾君。
｢もう、 いつもからかうんだから!//｣
赤葦 ｢黒尾さん｣
はしゃいでいるリエーフ君と木兎君にツッコミを入れていた赤葦君が間に割って入る。
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作者名：◎mire. | 作成日時：2021年8月20日 20時
