*あの時とこれから* ページ28
赤葦 「どこか痛い所とかあるんですか?」
と心配そうに背中を撫でる赤葦君。
「ちが、う·····っ めいわく、かけてごめんなさい·····心配かけて、ごめんなさい」
涙が溢れ出て、止まらない。
赤葦 「·····心配も迷惑も、Aさんなら大歓迎です。」
「!」
赤葦 「少しだけでも食べて、薬を飲んで休みましょう。隣にいるので·····」
優しく私の涙を拭いながら優しい声色で話す赤葦君。
「·····うん」
私はゆっくりとゼリーを食べて、薬を飲んで横になった。
「·····あの、ね」
赤葦 「はい」
「赤葦君と、一緒に勉強する約束をしてた日·····木兎に好きって言っちゃったんだ」
赤葦 「えっ·····」
「····完全に吹っ切れたとまではいかないけど、スッキリしたかな·····言えて良かった」
赤葦 「そうだったんですね·····言ってくれればそばに·····」
「·····ありがとう。」
赤葦 「え?」
私はギュッと赤葦君の手を握る。
「赤葦君のこと、少しずつ、ちゃんと向き合っていく、から·····」
赤葦 「そ、れは//」
「スー、 スー·····」
赤葦 「ふふ、·····おやすみなさい」
手から心地よい温かさを感じながら
深い眠りに落ちた。
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作者名:◎mire. | 作成日時:2021年8月20日 20時