【HQ】また、恋をする【赤葦】 (ページ27)

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＊風邪3＊ページ27

｢··········さん、｣

｢·····Aさん!｣

名前を呼ばれて目を覚ます。私と同じ目線に見覚えのある顔が見える。

｢あか、あしくん·····？？｣

すごく心配そうに私のことを見ている。

｢どー、して·····｣

赤葦｢鷲尾さんから聞いて心配になって来たんです。そしたら家の鍵も開いてるから·····っ｣

ギュッと私の右手を握る。

｢だいじょうぶ、だから·····部活、行って？｣

赤葦｢Aさんの大丈夫は信用出来ません。木兎さんや皆から許可は貰ったので、俺が看病します。｣

赤葦君はスクッと立ち上がり、
まず熱を測って下さいと体温計を渡される。

――ピピピッ

赤葦｢39.1度····高熱じゃないですか。もしかしてこの状態でテストを受けたんですか？｣

ピタッと私のおでこに冷えピタを貼る。

｢·····朝は37度台だった、し、大丈夫かなって·····｣

赤葦｢Aさんはいつも無理しすぎです·····ちゃんと食事は摂りましたか？薬は？｣

｢くすり·····まだ·····食欲ない·····｣

赤葦｢薬を飲まないといけないので、せめてゼリーだけでも摂りましょう。あと水分補給も｣

色々買ってきてくれたようで、
テーブルにたくさん置かれている。

赤葦｢Aさんの好みがわからなくて····ぶどうのゼリー食べれますか？みかんも····· ｣

その瞬間、私の顔を見て驚く赤葦君。