＊風邪＊ ページ25
――ピピピピ·····
｢ん·····｣
スマホのアラームで目を覚ます。
どうやら机の前で寝てしまったようだ。
――なんか身体がだるいかも·····。
――もしかして風邪？
ゆっくりと1階に降りて
体温計で熱を測ると37.8℃と出る。
少しだるいけど、今日テスト最終日だし、
37度台だし大丈夫かな·····
支度をしようと洗面台に向かおうとすると、
テーブルに置かれている朝食と
母からのメモが目に入る。
『今日帰るの遅くなります。部活で帰りが遅くなるなら出前とってね』
横にはお金が置かれていた。
―お母さん、最近特に忙しいもんね····私も頑張らなくちゃ
私はだるい体を動かし、支度を始めた。
.
.
友達 ｢A、大丈夫？朝より顔赤いよ·····早退した方が良いんじゃない？｣
｢テストあと1教科だし·····がんばる!｣
テストは3教科終え、残りは1教科。ただ、朝よりだいぶ調子が悪い。徐々にのども痛くなってきた。
――遅くまで頑張ったし、大丈夫。頑張れ、私。
.
.
―テスト終了。
｢お、わったぁ〜〜｣
友達 ｢ほらっ帰るよ! ｣
｢え？ 私今日から部活·····｣
友達 ｢何言ってんの! 絶対熱あるから。今の状態で部活に行ったら逆に皆に心配されるよ。｣
｢·····。｣
――確かに、そうかもしれない。本当は行きたいけど久しぶりの部活なのに迷惑と心配をかけたら·····
｢·····うん。｣
私は部活を休む事にした。
――連絡、どうしよう·····
木兎に連絡したら、もしかして俺のせい？？とか
考えちゃうかな·····。昨日の今日だし·····。
そもそも連絡しても気づかないかもしれない。
赤葦君は家まで送りますって言うかもしれないし·····。その気持ちは有難いけど、久しぶりの部活でいつもより長く練習できるから部活に集中してほしい。
｢·····。｣
私は悩んだ末、鷲尾君に連絡した。
すると、
わかった。皆には伝えておく。
気にせずゆっくり休んでくれ。
とすぐに返信があり、少しほっとした。
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作者名：◎mire. | 作成日時：2021年8月20日 20時
