＊零れる想い＊ ページ21
どんどんと日は過ぎていき、テスト期間に入った。
私達の学校は3日前から全部活休みになり、
明日のテスト最終日から活動再開できる。
―やっと明日で終わり·····。明日もがんばろう！
HRが終わりぽつぽつとクラスの皆が帰って行く中
私は赤葦君を待つ。
――昨日の夜久しぶりに赤葦君からメッセージが届き
明日午後から一緒に勉強しませんか？
とお誘いがあった。どうしようか迷っていたら、
テスト期間なので控えていましたが、
6日間会えてないので寂しいです·····。
とすぐにメッセージが届いた。
うぅ·····//
我ながら押しに弱い、と思いながらいいよと承諾すると
すみません、明日日直でした·····。
すぐに仕事を終わらせますので
教室で待っていてくれませんか？
とすぐに届いた。
急がなくて大丈夫だよ。教室で待ってるね
と返信し
現在、私は教室で
赤葦君を待っている状況だ。
―少し明日の勉強しておこうかな
そう思って教科書とノートを開いて復習していると
―――ガラッ
木兎 ｢高坂〜 !!｣
私は突然の大きな声でビクッと驚く。
｢ぼ、木兎？どうしたの？｣
木兎 ｢あれっAひとりっ？高坂知らないっ？｣
｢鞄はあるから、校内にはいると思うけど····｣
木兎 ｢あれ？？今日一緒に勉強しようってなってたんだけど、どこ行ったんだろ｣
スマホを確認する木兎。メッセージが届いていたようで、
木兎 ｢急だけど生徒会のあつまりがあるって! 終わったあと教室に帰ってくるだろーし待っとこ!｣
そう言って私の前に座り、じーっと前のめりになって
私のノートを見る。
｢っ!?//｣
急に距離が近くなり、ドクンと一瞬心臓が跳ねる。
木兎 ｢明日の数学やってんのか! 俺すっげー苦手でさぁ、高坂来るまで少し教えてっ｣
｢え、でも私教えるの下手だし·····高坂さんのほうが｣
と言いかけてると
木兎 ｢前高坂がA遅くまで部活のマネやってんのにテスト毎回上位だからすごいって言ってたぞ!だいじょーぶっ自信もて!｣
近くでニカッと笑いながら言ってくれる木兎。
｢う、ん///｣
――
――――――
木兎 ｢·····んっ？じゃあこれがこーなって、こうなるから、こうってことか!!｣
｢そうそう｣
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作者名：◎mire. | 作成日時：2021年8月20日 20時
