【HQ】また、恋をする【赤葦】 (ページ3)

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＊ばればれ＊ページ3

赤葦｢Aさんすいません、スパイク練習の前に何個かボールの空気入れお願いしても良いですか？俺も手伝います。｣

｢あっごめんね、今行くね｣

急いで赤葦君の元へ向かい、2人でボールに空気を入れる。

赤葦｢···頭撫でられてた時Aさん顔が赤くなっていましたよ。｣

｢えっ//｣

不意打ちな言葉に赤葦君の事を見る。

｢だって、急に撫でてくるから····//向こうはなんとも思ってないってわかってるけど····｣

赤葦｢今日に限らずですが木兎さんといると顔赤らめてる時が多いですし、その調子じゃ皆にばれちゃいますよ、Aさんが木兎さんの事好きなこと｣

真剣にボールに空気を入れながら
淡々と話す赤葦君

｢皆にばれちゃうのはなんか恥ずかしいね····でも今のところ赤葦君以外の人からは言われた事ないよ？｣

―そう。赤葦君は私が木兎のことを好きという事実を知っている数少ない1人。

去年2人きりになった時、突拍子もなく、

｢Aさんって木兎さんの事が好きなんですか？｣

と聞かれて必死に言い訳するも、私の態度を見て

｢····その様子だと図星ですね｣

と見抜かれてしまい、バレてしまったという。

それ以降2人きりになった時たまに話を聞いてもらっている。

｢とりあえずばれないように気をつけるね。｣

ばれたら絶対周りからイジられそうだし···!//

赤葦｢···いつでも話は聞きますので｣

ちょうど空気を入れ終わり、赤葦君はそのままボールが入っているカゴを引いて木兎のところに向かった。

―赤葦君って本当周りを見てるよね。口調が淡々としてるからクールな人だと思ってたけどすごく優しいし···年下なのにすごいなぁ

―私も見習わなくちゃ。

木兎｢よーーし! 行くぞ赤葦!｣

赤葦｢お願いします。｣

―スパイク練習が始まった。

私は場所を移動してボール拾いを始めた。