*お祭り* ページ17
――お祭り当日
その日は土曜日で部活があった為、部活のあと
高坂さんと待ち合わせをしていた。
3人で待ち合わせ場所に向かっていると、
浴衣を着た高坂さんが私達に気づき、
軽く手を振る。
「お待たせ、高坂さん 浴衣すごく似合ってる」
浴衣姿の彼女は別世界から来たような
お人形さんみたいだった。
高坂 「ありがとう····おばあちゃんがせっかくだから着て行きなさいって着付けてくれて·····。あ、初めまして。高坂です」
高坂さんは赤葦君を見るとぺこりと挨拶をする。
赤葦 「初めまして、赤葦です。木兎さんが色々とお世話になっているようで·····」
――なんだか、保護者みたいになってる。
木兎 「·········。」
「木兎?」
木兎 「浴衣すっげー可愛い!! なんでそんなに可愛いの??」
キラキラした笑顔で高坂さんを見ながら
ストレートに伝える木兎。
高坂 「えぇ!?// あ、ありがと。」
「····みんな揃ったし、行こっか」
人が多くなってきたなか、
私達はゆっくりと屋台を回ることにした。
木兎 「なに食べるっ?あっ俺イカ焼き食べたい!!」
高坂 「木兎君、人が多いからゆっくり行かないとはぐれちゃうよ」
そんな会話をしている2人を後ろから
見つめていると、隣から視線を感じた。
「?」
赤葦 「Aさんも次は浴衣着て来て下さい。」
「次?」
赤葦 「はい、次は2人で行きましょうね。それにAさんの浴衣姿すごく似合うと思います。」
「そ、うかな?//」
赤葦 「はい」
木兎はストレートに思った事を言うタイプだけど
赤葦君もなかなかだと思う。
木兎 「あかーし、 Aー??」
いつの間にかイカ焼きとトルネードポテトを
持った木兎と高坂さんが私達を待っていた。
赤葦 「いつの間に·····」
木兎 「このポテト高坂が食べた事ないって言うから!」
はいっとポテトを渡された高坂さんは
高坂 「すごい。結構大きいね····」
と驚く。
木兎 「俺も食うからだいじょうぶ!」
高坂 「うん·····//」
高坂さんは顔を赤らめながら答える。
木兎 「よーし! どんどん行くぜっ」
「·····。」
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作者名:◎mire. | 作成日時:2021年8月20日 20時