＊好きな人＊ ページ2
Aside
――初めて会ったときから太陽みたいな人だと思った。
.
.
.
―ダンっ！
空を切ってアタックしたボールは
ラインギリギリでイン
ピーーー
試合終了セットカウント2―1
梟谷学園の勝利
木兎 ｢っしゃあぁあぁあ！最後良いトスだったぜ赤葦！｣
拳を上に挙げピョンピョンと喜ぶ木兎。
赤葦 ｢ありがとうございます。｣
木兎 ｢あいかわらずのテンションだな!!｣
そんな2人のやりとりを見てクスッと私は笑みがこぼれる。
｢｢―ありがとうございました!!｣｣
今日は練習試合。相手校は毎年上位に入る強豪校。1セット目は中々苦しめられた。そして無事に勝利を収められたけど――
木葉 ｢まーったく木兎!1セット目序盤からクロスの打ち方忘れたって早すぎるぞ！って····聞いてねーし!｣
猿代 ｢でも後半すごい追い上げたよな〜さすが赤葦｣
赤葦 ｢ありがとうございます。後半木兎さんが気持ちよく打てているのを見て、トスを上げてる俺も気持ちよく出来ました。｣
練習試合の後片付けを皆でしながら
そんな会話をしていると、
木兎 ｢よしっ後片付け終わりっ赤葦〜!!このあと少しスパイク練付き合ってくんないっ？ ｣
赤葦 ｢はい、勿論です。｣
木葉 ｢頑張るのは良い事だけど程々にしろよ〜お前ら｣
｢あっ私もボール拾い手伝うよ｣
そう言うと木兎はニカッと笑って
木兎 ｢Aもいつも遅くまでありがとな！｣
と言ってポンポンと頭を撫でる。
｢····っどういたしまして////｣
――嬉しさが込み上げてくる、けどそれと同時に特別な感情なんてないのがわかってるから切なくなる。木兎、私毎回ドキドキしてるんだよ？
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作者名：◎mire. | 作成日時：2021年8月20日 20時
