【A3!】守りたいヤツ【男主】

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万里｢綴さん｣


綴｢どうした？｣


リビングでテレビを見てくつろいでいた綴さんに声をかける。


万里｢台本の書き方とか、話作る時のポイントとか教えて欲しくて｣


至｢綴のポジ剥奪？｣


ソファーでゲームをしていた至さん。


万里｢クラスで劇だよ｣


そのあいだ綴さんは嬉しそうな顔で紙とペンを用意してくれていた。


綴｢万里が台本を…面白そうだな｣


万里｢台本係に勝手に決められちゃって。｣


綴｢まあ楽しいぞ。
そういや、モチーフとか決まってるのか？｣


万里｢白雪姫らしくて。でも姫役も王子役も男なんでラストをどうしようかと…｣


至｢いや普通に最後キスシーンでいいんじゃね｣


万里｢出た〜他人のことはどうにでもなれ感〜〜。

俺も普通だったらそう思うんスけど…｣


至｢けど？｣


ここで俺がAと他のやつがキスのフリするのも嫌だなんて言ったらなんて思われるだろうか。



万里｢いや、まあほら、見苦しいっしょ｣


綴｢それもあるよな〜…。華奢な男子とかだったらよかったのにな！｣


至｢Aとかだったら尚更いいのに。王子役役得すぎ。で、姫誰がやんの？｣


これは言える状況じゃねえな。

自室戻って考え直そ。


万里｢綴さん、ありがとうございます。考えてみます。

じゃあおやすみなさい〜｣


まーじで、どうすっかなあ。

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