【A3!】守りたいヤツ【男主】

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終礼時に、昼に担任に提出した台本が配られた。


｢おーっ！万里仕事はえ〜｣

｢すげー！｣


そんな声が聞こえ、ひとまず安心する。


｢でも最後なんかパッとしないよね｣

｢確かに…。普通にキスじゃダメなの？｣


一番触れられたくないところに触れられた。そこは自分でも気にしていて、正直納得出来ていない。


“本物の台本係”ならきっとここは皆の意見を通すんだろうが…


万里｢でも主役2人男だろ？そういうところ皆配慮してやれよ｣


｢え〜…でも…｣

｢なあ…？｣


クラスが険悪ムードになりかけたとき、クラス委員が立ち上がった。


｢しゅ、主役2人が決めればいいんじゃないかな…｣


そう言われ、皆そうだそうだ、と言ってAと王子役の関口の方を向いた。


A｢俺は…、万里が色々考えてくれた台本に沿おうと思うよ｣


関口｢正直キスは無理かな…。やっぱ男だし｣


その意見でまとまり、ラストのシーンは結局変わらずに終礼を終えた。





万里｢A、｣


A｢お、万里。どうした〜｣


万里｢お前昼の時、ラストシーン微妙だって言ってたじゃねーか｣


A｢うん、そう思ったけど俺は万里はなんか思惑あってのことだったんだろうから、ま いいか みたいな？？

俺、皆が楽しいほうがいいからさ〜。ほら万里、帰んぞ｣


そう言ってふざけて笑うA。




好き。




不覚にも、俺の心にストンと落ちてきた。




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いつも見ていただいてありがとうございます！


割と万里とくっつきそうな予感がしていますが、最終的には誰とくっつけましょう？！

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