おたくかっぷる。【茅ヶ崎至】

lv4 ページ5

｢クール系極めた超美少女かと思ってた…本当にそうだったら蔑まれたかった………｣

｢きさち頭大丈夫？｣

結構マジなトーンで言われたよ。マジだよ！！！！！！！

｢想像の斜め上…ほんと、しんど…｣

｢わかったわかった。あ、男子組がここどうって言ってるよ？｣

｢和食か！私は基本的なんでもおkだから｣

｢おけ！じゃあKAIくんとたるち、ここにしよ〜！｣


そう言ってお店の中へ入っていくKAIさんとまんちゃん。

そしてなぜかお店の中へ入らないたるち。

｢？入らないの？｣

｢どーぞ。｣

お店に私が入るまでたるちが待ってくれてる。うっわやっべ。女子扱いしてもらってる。イケメンかつイケボかつジェントルマン…？！
どこの乙女ゲームから飛び出してきたんだよ

｢あ、ありがとう………｣

思わず恥ずかしくて顔を背ける。だめだ。こういうイベントには向いてない。


席についてメニューを開く。
KAIさんとまんちゃんは相変わらず2人で知らないアニメの話してる。楽しそうだな。てかカップルにしか見えないな？！？！

私の目の前はたるち。くっそ相変わらずイケメンだしこの人がたるちだってまだ信じられない…。

じーっと見ていると、たるちがどうかした？と尋ねてきた。

｢た、たるちがこんな紳士だなんて思ってなかった…、ていうかまず男っていうところから信じられないし……｣

｢男ってとこから気づいてなかったのかよ…。逆に気づかないのすごいと思うけど｣

ふふ、と笑うたるちがとんでもなく眩しい。

｢きさちはもっとオタク全開なのかと思った｣

｢私1番そう見えない服を選んできたんだよ…｣

｢言っちゃうんだ｣

｢言っちゃいましたね｣

｢ふ、はは！きさちやっぱ面白いわ…｣

コミュ障って訳では無いと思うんだけど、こんなイケメンを前にして緊張しないわけねえぇえ！
…って思ってたけど、ふつ〜うに話してくれるたるちに対して、緊張が解れた。


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