おたくかっぷる。【茅ヶ崎至】

lv29 ページ31

｢如月〜、これこうして欲しいんだけど…｣

至に、告白、されてはや3日…

ゲームする気にもつぶやく気にもなれず、スマホには全然手をつけてない状態。

至からlimeが来てるが正直なんて返せばいいかわからず既読無視しちゃってる。

最低だとはわかってるけど、ほんと、こういうのには免疫がない…

｢おい、如月｣

万里からもlimeが来てたけどなんというかそれどころじゃないな…

乙女ゲームも最近は手につかないし、というかやってる暇がない

はぁ〜…と大きなため息をつく。

マジで私どうすればいいんだろう…こんなヲタクに？あんなイケメンだよ？ちょっと待ってよ…

｢如月！！！！｣

｢っはい！？｣

突然の大きな声に驚く。マジでビビった。

｢何回呼べば気づくんだよ…。最近そんな感じでミスも多いぞ｣

先輩は頭を抱え、はあとため息をついた。

｢あ、すみません！

…｣

｢なに悩んでんだよ｣

｢はあ、まあ、ちょっと…｣

｢告られたか｣

｢い、いや？！別に違いますけど？！｣

私のリアクションを見て、先輩はマジか、と一言言った。
ヤ、ヤメテクレ〜〜〜

｢イケメンって本当やることイケメンでしんどいですよね｣

｢…あ！この前の飲み会の！｣

｢！！…まあ、そうですかね…。どうしたらいいんですかね…｣

｢どうしたら、っていうより、どうしたいの？｣

私は、今まで通り…このままが一番なんだけど、
でも、至はこのままが嫌だからきっと告白してきてくれたんだよね。

｢とりあえず返事は早いほうがいいぞ。待たせるのって相手にしんどい思いさせるだけだからな。ま、なるようになるって｣

｢簡単に言いますよね…｣

｢簡単だよ。

…あ、ここ直しとけよー、間違ってるから｣

｢…ｳｨｯｽ｣

…待たせちゃ駄目だ。

そう思い、スマホを手に取った。

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