おたくかっぷる。【茅ヶ崎至】

lv14 ページ16

今日は金曜日。

金曜日となるとー…、


｢如月！今日の夕方開けとけよ！｣

｢ｳｨｯｽ！｣

｢今日はおつまみが上手い店だな｣

飲み会がある。

先輩の奢りとか最＆高。もう大好き。



夕方になって、定時までに仕事を無事に終わらせ、飲み会をするために居酒屋へ社員達と向かう。

｢こんちはー！｣

でかい声で会社の先輩がそう言い、店に入って行く。

席に座ったところである人に気づいた。

｢…あ、｣

｢あ｣

い、至…！

｢どどどどうも…？｣

｢ぶ、何それ…。なに、飲み会？｣

｢そう。…至、も？｣

｢そそ。｣

どうやら至も会社の仲間と飲み会に来てるらしかった。
間違っても至にお酒渡しちゃいけない…。

手招きをされて至の隣にお邪魔する。私の前には同僚の♀たちが来た。たぶん至狙いで。
ったく合コンかよ！！！！！

｢ちょっとA、あのイケメンとどういう関係？付き合ってんの？｣

｢いやあ……｣


｢あっねえやばい目合っちゃった！きゃーっ！！｣

は、反応が若い…。

私も質問攻めされるように、至も同じように質問攻めされてた。

｢おい茅ヶ崎、あの方お前の彼女か？｣

｢さあー…？｣

｢えっ、茅ヶ崎さんそうなんですかぁ？！｣


お、おおおうおおう…すっごい女の人からの視線が痛い…。


｢じゃあせっかくだし一緒に飲みましょ〜！！｣

無駄にコミュ力高い先輩は、至のいる会社と飲み会を強制的に合併させた。強い。


｢…間違っても至はお酒飲まないでね？｣

｢気をつける｣



…とか話してたんだけど、

｢ん〜｣

至酔ってるんだけど？！2時間呑んでればさすがに呑んじゃうか…？いや呑むなよなんで飲み会きたよデジャヴ。

｢じゃあ今日はこれでお開きで！お疲れ様でした〜！｣

そんな声がかかったあと、私に1人声をかけてくる人がいた。

｢茅ヶ崎の彼女さん？こいつ家まで車で送るから面倒見てあげて｣

ガタイのいい人だな。至の上司さんか？
そういえばこの人お酒呑んでなかったな、だから運転できるのか。
…いや待って面倒を見る？！どんなイベントよ？！

｢えっ、あ、私がですか？！｣

｢なんか貴方には気を許してるように見えたので…。こいつ酔っ払うと何しでかすかわからないので、面倒見て欲しくて。頼みます｣



なぜか流されるまま至家に来てしまった。

…新たなイベントのｶﾎｫﾘｨがする…

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