28、怒った顔 ページ28
「顔は？気にする？」
「あんまし」
「じゃあ勉強は？」
「....俺教えられたらかっこ悪いやん」
そう困ったようにポリポリと頬をかくサム兄。
可愛い。
じゃなくて！！！
サム兄が知的な年上を好んでいたら私は玉砕に向かって突っ走るところだった。
勉強、できなくてもいいんだぁ！
希望がみえてきた。
だって私結構おバカ。
前にツム兄にも言われたからみんなも知ってると思うけど、この高校に入るための受験も相当頑張ったのだ。(サム兄と一緒に登校がしたかったので！)
「やっぱりあれやな
バレー応援してくれる子がええな」
するする！もちろんする！
「よく笑うっちゅーのも大事やな」
笑い声のうるささには定評があるから任せてほしい。
「あ、あとはあれやスタイルええ子」
「それはまだ発展途上なので....！」
「え、」
「あ、」
あれ。
声にでてた？
「なんやねん発展途上て....」
あきれられてしまった。
いや、ちがう！！！
ここは違うでしょ。
君のタイプになろうとしてることに気がついて、突っ込んで欲しいの。
そんな乙女モードの私のことなんかてんで無視。
眉をへの字にしてちょっと引いた感じで、サム兄は私のまな板というかなんというか、まだ発展途上の国をみた。
「どこみてんねん変態！」
バシッと腕を叩きながら、去年の春高で、烏野高校の選手の姉、冴子姉さんの胸をガン見していた双子を思い出す。
あれには勝てない....。
「まぁ、貧乳好きもおるから」
でもサム兄は巨乳好きでしょーが！
心の中でぶーたれながら、今日から毎日きなこを食べようと誓う。
絶対グラマーになる。
グッと拳を握ってやる気をだしたら、サム兄は自分が殴られると勘違いしたらしくサッと体を遠ざけてガードの姿勢をした。
それをみて私がぽかんと口を開けたら、サム兄も勘違いだと気づいたらしく、「紛らわしいことすんなや」と今度はサム兄の拳で頭をコツンと叩かれる。
今日、デートしてよかったな。
もう少しで家に着いてしまう。
お父さんが今日のことをしつこく聞いてくるところを想像して、今から少しゲンナリ。
サム兄は....親になんて言ってきたんだろう。
デートって言ってくれてたら嬉しいな。
「ん？」
我が家が見えてきて、さて、次のデートの約束でもこじつけてやろうと思っていたとき、人影を発見。
あれは間違いなく
「ツムやん」
デスヨネ
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ナノナイ(プロフ) - かまたまうどんさん» えぇーめっちゃ嬉しいです！わかりみ深すぎて海に潜れそう！更新頑張ります〜！ (2019年11月26日 20時) (
レス) id: ea8486643a (このIDを非表示/違反報告)
かまたまうどん(プロフ) - 治かっこよすぎて涙出てました（）更新頑張ってください！ (2019年11月24日 22時) (レス) id: e43326c5cf (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。(プロフ) - あころんさん» ありがとうございます！なるべくスムーズにできるよう頑張ります〜 (2019年10月28日 10時) (レス) id: 5be54ca62d (このIDを非表示/違反報告)
あころん - 面白いです！治くんかっこいいですよね。続き待ってます！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 8a4c6a89c1 (このIDを非表示/違反報告)
みぅな(プロフ) - まゆ。さん» イラスト完成いたしましたので、お時間あるときに見てくださればうれしいです！！作品の更新楽しみにまってます！！！ (2019年10月22日 19時) (レス) id: fe986c900c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノナイ | 作成日時：2019年10月20日 21時
