そういうわけじゃ ページ35
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空き教室の一角で、図書委員の集会が始まろうとしていた
座席は自由で良いとのことで
席なんて他にもいっぱいあるのに、
わざわざぴったり横に座ってきて、
ずっとこちらにしかめっ面を向けている男の子がひとり。
『な、なに』
耐えきれず、視線を返す
「さっきのアレ、どういうことなん」
ややムスッとした顔のまま、どこか拗ねたように低く言う、和也くん
こんな和也くんも、今まで見たことがない
『別になんもないよ…(笑)』
本当に予想外の出来事で、テンパっておかしなことになっただけで、あとは丈くんが茶化しただけで(笑)
本当に何にもないのだけれど…
「ほんまに〜〜〜？
でもなんか2人とも、めっちゃ顔赤かったやん！」
和也くんが、ぼてっと机に突っ伏す
う…何これ、かわいいんだけど
『私が大吾くんのことかわいいって言っちゃったんだよ、その、、流れで！
そしたら大吾くんが照れちゃったみたい、それだけ』
そう言うと、和也くんが急にガバッと顔をあげた
「は！？かわいい？？？？そう言うたん？」
いやいや、そんなに目をガン開かなくても
『〜〜そうだよ、もう！いいじゃん、この話はおしまい！
あ、プリントとってくるね』
私が席を立とうとすると、
ガッと手首を掴まれ、引き戻される
「…あいつのこと、
そない思ってるん？」
見たことのない、真剣な表情に、
真っすぐに私を見据える目に、
ドキッとした
いつもの優しいひだまり笑顔じゃない、
戸惑いと焦燥、それからほんの少しの悋気のような影が滲んだ、そんな顔
もしかして
私のことで感情を
動かしてくれてるの、？
『……………いや、そういうわけじゃない、けど』
そこで言い淀むな、私
今こそ、ちゃんと言えよ
「あれ？まだプリント貰ってない人〜？
はやく取りにきてください」
ピシャリとした先生の声に遮断され、ハッとなる
「…あ、ごめん」
和也くんの手がパッと、離れる
『すいません、2枚ほしいです』
私もその場をそっと、離れる
ああ、また言えなかった＿＿＿
言っちゃえばいいのに、言えなくて
もし今この瞬間をラテにしたら、ずいぶん苦味の強いものになるだろな、なんて
ああ、
ミルクは多めが いいのに
続く (更新停止中)
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むじ(プロフ) - 詩織さん» 初めまして〜！コメントありがとうございます（＾‐＾）!! そう言っていただけてとっても嬉しいです…(T_T)ありがとうございます!! これからもよろしくお願い致します𖤐´- (2023年2月19日 3時) (
レス) id: 90fcdc7524 (このIDを非表示/違反報告)
詩織 - 楽しく拝読させていただいております。続きが楽しみです！これからも作者様のペースで頑張ってください！のんびり応援しています(*^^*) (2023年2月17日 18時) (レス) id: 93a62a6d86 (このIDを非表示/違反報告)
むじ(プロフ) - Daigo0211さん» 初めまして! コメントありがとうございます𖤐´- そう言っていただけるととっても励みになります…!! これからも温かい目で見てやってください（笑）よろしくお願いいたします〜!!（＾‐＾） (2023年2月16日 0時) (レス) id: 90fcdc7524 (このIDを非表示/違反報告)
Daigo0211(プロフ) - はじめまして✨一気に読んでしまいました！はっすんにキュンキュンし過ぎてやばいです！笑 更新楽しみにしてます☆彡 (2023年2月15日 23時) (レス) id: 2f0ef62747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むじ | 作成日時：2023年2月13日 18時
