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事件7件目 ページ8

同情という人間特有の物なのかもしれない
でも相談もできずにグルグル考えてきたから
その言葉がどうしようもなく嬉しかった
私は涙目で神谷さんを見ると
神谷さんは鋭い目で

神谷「必ず、犯人を捕まえてみせます」

頼もしくそう言った
この人は私が思ってた人と違かった
イケメンってチャラいイメージしかなかったけど
この人は違うってすぐわかった

その後は捕まるまでが早かった
その後の取り調べでは
私の出方によっては包丁で殺めるつもりだったと言ったことが判明した
私はそれを聞いた瞬間
血の気が引いた

「本当にありがとうございました」

神谷「いえ、解決するのが早くて良かったです」

本当に刑事さんには感謝してもしきれない
命を助けてもらった様なものである
一件落着したと少し息を落ち着けられる
その安堵がものすごくありがたいものだった

神谷「あの」

「はい?」

神谷「一応のため、連絡先を渡しておきますね。また、似たようなことがあったらいち早く連絡してください」

そう言われて渡された紙
中は電話番号が書かれている
警察署の電話番号とは別だったため神谷さんの連絡先だとわかった
こんな大事な個人情報を持っていると思うと
ちょっと重荷な気がして
ポケットに大事にしまい込んで一応お辞儀をした
すると

「個人的に連絡してもらっても大丈夫です」

そういつもの眉間にしわを寄せ小難しい感じとは全く違い
少し柔らかく微笑んで私を見ていた
私の思考と行動が一時停止して
思考が動き出したと思うと顔が熱を持ち始めた
彼のその表情をずっと見てたらなんだかむず痒くなって
早口でお礼を言ってその場を逃げる様に走って出た

署から出て少しすると公園があった
その公園のベンチに座って連絡先が書かれた紙を取り出す
まだ仕事中だけど一応送っとこうと
電話番号を登録した

最近は電話番号を入れただけでメールと似た事が出来る様になったから
しかもメールよりも簡単だと
最近の通信機器の進化に一人で現代的だなあと考える

その日の夜まで返事が返ってくることは無かった

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作者名:微炭酸 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年8月19日 20時

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