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事件3件目 ページ4
「ただいま〜」
神谷「おかえり」
今日は彼の方が早かったみたいだ
いつもは私の方が早いのに
事件が続いてたり事件が起こったりすると彼は遅くなるが
担当外の事件の時はかなり早い
今回はそんなに事件がなかったのかな
「早いね」
神谷「今日はそんなに仕事なくて」
「平和じゃん」
神谷「いい事なんだけどね」
数ヵ月後にとんでもない事件が起こるなんて予想もしない
ソファに座ってテレビをつける
テレビ付けてないあたりマサも今帰ってきたのかな
スっと後ろから抱き締められる
「どうしたの」
神谷「充電…」
あっと声を出したマサはぐるりとソファを回って私の隣に座る
身長も座高も負けている私を少し微笑んで見下ろしている
私の首元に近づくと猫のようにスリスリと顔をすり付ける
神谷「んー…いい匂いする」
「一緒だよ匂い」
神谷「違う…なんか、こう、優しいっていうか」
グリグリと頭で体を押される
ソファに一緒に倒れこむと彼の腕が私の背中に回る
神谷「匂い的にも運命感じちゃう的な」
「何それ」
２人で笑い合う
こんなに幸せで楽しくて
こんな日がいつまでも続いたらいいのに
なんてこれからくる事件に対して
フラグを立てているなんて思いもしなかった
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