事件17件目 ページ18
Aが言う
A「初めてデートした日、覚えてる?」
覚えてるよ
喫茶店でケーキを可愛らしく食べたところ
車で少し恥ずかしがってたところ
車での会話
昨日みたいに全部覚えてる
その後の自分のことも
次のデートも
告白した日も場所も
キスした日も
最初にAを抱いた日も
同居し始めた時も
全部全部鮮明に覚えてる
いつだってAは笑顔を見せてた
それか泣いてた
いつのまにか通り過ぎてしまった船を思い出しながら立ち上がる
Aにご飯に行こうと言ってAの手を掴んで歩き出す
A「ここ、水族館だよ?」
「この中にご飯食べられるところあるから」
そう彼女を引っ張る
ご飯が食べられるところがあると聞いて自分が逆に引っ張られるくらいグイグイと彼女は歩くのが早くなった
そんなところも愛おしくて
クスリと笑うと何笑ってんの!と可愛らしい顔で怒られてしまった
A「お腹空いたんだから仕方ないじゃん」
そう口を尖らせた彼女に
屈んで顔を覗き込む様にチュッと短くキスを落とした
彼女は少し固まると
A「マサのバカ!」
水族館特有の少し暗い照明でも分かるくらい
彼女の顔は真っ赤だった
その後無事にご飯にありつけた
「午後行くのは水族館です」
A「もう着いてるけどね」
ご飯食べて機嫌なおってくれたから良かった
ご飯食べた後は一緒にイルカショーとか普通に水族館を楽しんだ
322人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ