【文豪ストレイドッグス】国木田さんの友人の1人は情報屋で彼女になりました！ (ページ10)

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入れ替わり2 ページ10

16歳のAは賢治と鏡花と敦に勉強を教えていた。

｢えっと、此処は三角形の合同条件を使って証明していくから･･･仮定よりＡとＤは同じで･･･。｣

分かりやすいように説明して行く。

賢治｢わぁ！じゃあ此処は･･･こうですか？｣

鏡花｢成程･･･出来た。｣

敦｢凄いですね！Aさん！わかりやすいです！｣

などと楽しそうにやっている。Aも心做しか雰囲気が柔らかくなっている。

それを見た国木田は安心したのか仕事に取り掛かる。

暫くして蚊の鳴くような声で
｢独歩君･･･｣と呼ばれた。

国木田が振り返るとAが立っており、
｢どうしたんだ？｣と国木田が聞くと｢眠い。｣と言われた。

自由気ままなのは昔からのようだ。

すぐに与謝野女医が

｢じゃあ医務室に来な。｣

とAを連れて行った。

医務室らしく薬品の匂いがする。清潔感のある白で統一された部屋。

与謝野女医は真っ白なシーツのベッドの上にAを座らせた。
与謝野女医は座らせたのはいいがかける言葉がなく無言で頭を撫で、｢もう寝な。疲れたんだろうね。おやすみ。｣と言った。

Aは｢ありがとうございます。｣と言い布団に潜り込んだ。