【文豪ストレイドッグス】国木田さんの友人の1人は情報屋で彼女になりました！ (ページ11)

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入れ替わり3 ページ11

与謝野女医と国木田はすぐに眠ってしまったAを見る。22歳の時とあまり変わらないが幼さの残った顔ですやすやと眠っている。

国木田はそっと頬を撫でる。与謝野女医も微笑んでいた。

国木田｢では、俺は仕事に戻ります。｣
国木田がそう言うと与謝野女医も｢妾も戻るよ｣と医務室を出て行った。

2人が出ていった医務室に寝ているAの周りは優しく淡い光で包まれていた。

同時刻Aは手紙を書き終えた。手紙を机の上に置き、布団に入る。昔から変わらぬ穏やか顔で。

Aは目が覚めた。いつも通りの部屋だった。服装もパジャマで先程のは夢だったのかと錯覚するほどいつもと変わらない。

ふと、机の上の紙が目に入る。手紙だった。紛れもない自分の字だ。

｢16歳のAへ

私は22歳のAです。今回、入れ替わっちゃいましたね。多分、今貴方は苦しくて、その状況を変えようにも変えることができない。そんな何も出来ない自分が嫌いだと思います。
でも大丈夫！どれだけ冷たい目で見られても一人称を僕に変えて自分を偽っていても何も言わ
ず隣にいる人がいるし変わる出来事だってある。

大丈夫、笑える！きっと未来で笑えるから。

そろそろ眠いので終わりにします。じゃあね。

A｣

それを読んだAは年相応の笑顔で泣いて

いた。そして涙を拭き朝食の準備をしようと下

へ降りて行った。