上弦の壱弐参が育て人で師匠なんて小生は信じたくない【弐】

拾壱話：肆の型、実践 ページ6

その後も炭治郎と累は戦っていた。

小生はそれを見てることしか出来なかった。


〔血さえ止まれば小生も戦える…首は切れないけど！

首は切れないけど！！〕
大事な事なので二回いう
〔炭治郎の刀は折れてしまっているから、せめて小生の刀と交換すればっ！〕


と思いついたのもつかの間


〔持ち心地とか慣れてなかったら申し訳ないなっ！！〕

〔鬼の呼吸に早く回復できるような型は…〕
あった
『全集中！鬼の呼吸！参の型！破壊殺！！！(小声の中の最大音量)』

傷は完治とは行かないが、血は止まって、皮膚と皮膚が繋がるだけになっていた。

〔これなら！〕


『炭治郎！！』

炭治郎「鬼鬼？！まだ腕が治っていないだろう！休…」

『その事は大丈夫だよ！』



任せて！と言わんばかりの顔をして、累くんに向かって行った。



『ごっごめんね累くん！！』


累くんに攻撃するのは、すごく辛かった。


『全集中！鬼の呼吸！！肆の型！万葉閃柳！！』


頭は流石に可哀想すぎるから、肩から下を狙った。



累「うぐっ…」

〔猗窩座殿に教えて貰った技だし、流石の累くんでも多少のダメージはあったみたいだね！！〕

累「痛い…でも、いくら呼吸で傷が良くなったとはいえ安静にしてないとでしょ？
沢山動いてたから、少し縛るね」


『えっ？！あっ！！』


累くんは(恐らく)最弱の糸で上半身の真ん中らへんを縛った。

その後、また一メートル半離れた木陰へ歩かされた。


〔多少のダメージは与えられただろうし…少しでも楽になればとは思ってるんだけど…〕


炭治郎に頑張れという気持ちと累くんに死んで欲しくないと思う気持ち。


どちらも等しいぐらいの重さがあった。



☆例のシーンは次回でした＿＿＿＿＿＿＿＿＿

拾弐話：ヒノカミ神楽炎舞・爆血→←拾話：失

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