上弦の壱弐参が育て人で師匠なんて小生は信じたくない【弐】

拾話：大親友について ページ22

お館様「那田蜘蛛山で、十二鬼月の下弦の伍を"大親友"と言ったそうだね」


累くんの事だっ！


「大親友だぁ？！」
『？！』

「鬼を大親友など！鬼殺隊にはもってのほか！」
『あっ…あの！違…』

「今すぐ処分するべきだ！」
『しょっ…』


声を荒らげてこちらへ向かってきたのは頭突きされた人だった。

この人は鬼を本当に恨んでいるようだ。
理由も聞かずに処分を求めてくるのだから。

(いや、そもそも鬼殺隊はそういう人が集まることでは…？)


お館様「まずは話を聞こう。実弥。」

実弥？「…」


実弥さんは静かに下がっていった。


お館様「鬼を大親友と言ったことから確認しようね。
言ったのは事実かい？」

『…はい。事実です。』

お館様「なんで大親友なのかな？」

『小さい頃…でもないです。最近です。最終選別をする前からです。知り合ったのは』

お館様「最終選別から帰った時もいたのかな？」

『はい。そもそも最終選別から帰った所が鬼舞辻さんがいた所でしたから。
それに、小生と累くんは仲がいいので任務が来るまでは一緒に遊んだりもしていました。』



お館様「なるほどね。血鬼術にかかっていたってことはなさそうかい？」

『血鬼術？』

お館様「記憶が曖昧とか」

『いいえ。しっかりと記憶があります。なので血鬼術にかかっていたという可能性ないかと…』

お館様「うん…ありがとうね」

『い、いえ！そんな…お礼言われる様なことは何も…』


☆次回は鬼鬼ちゃんの運命が決まる＿＿＿＿＿

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