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アラームの音と強い日差しによって起こされる
「う゛っ、、、」
それと同時に今日の悪阻も始まりを迎えた
急ぎ足でトイレに駆け込む
「はぁぁ、もう、、っなんなの、」
最近はトイレに駆け込むのがルーティンにもなりつつある
お迎えの時間までは1時間。
普段なら軽く朝ごはんを済ましてゲームをして待つ
けどこの体になってからは朝ごはんもまともに食べれずゲームをする気にもなれなくなった
ただただソファに寝転んでるだけ
つける前のテレビに反射する自分をみて痩せたなぁ、
なんて感じる
病院の先生に栄養はちゃんと取れって言われたけど
こんなんじゃ栄養なんてまともに取れているわけもなく
もはや赤ちゃんが今生きてるのかどうかも分からない
もちろん俺にも人間の感情がない訳じゃないからさ？
赤ちゃんに申し訳ないとは思ってるよ
でも産むことも決めてなければまだはっきり妊娠を認めた訳でもない
赤ちゃんって言葉すら少し抵抗あるしね…
次病院行く時までにはもう少し自分の体を理解出来るようにならないといけないよな
そんなことを考えていれば
ふと病院の検査で貰った写真を思い出す
「どこやったっけ」
入院した時に持って行ったカバンの中を漁る
「これ…か」
漁っているうちに奥の方から出てきた2枚の写真
1枚は角が折れ曲がってていかにも俺が乱雑に入れたかがわかる
「なんだっけ…？エコー写真かなんかって言ったっけ？」
こんなんもらってどうするんだろう
この時の俺は正直そんなことしか考えていなかった
見方も分からないし先生の話もまともに聞いてなかったからこれがなんなのかも分からない俺は、適当に机にそれを置いておき準備を始めた
「あ、でも北斗来たらまずいか」
そう思い、小物などを入れてる棚に閉まっておくことにした
誰かが来るってなってもメンバーくらいなら掃除はしない
もちろん今日も掃除なんてするつもりはない。
臆病な俺は病院でもらった資料だけは綺麗に隠すように棚に押し込んだ
そして全ての部屋の電気を消し、マネージャーの車に急いだ
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作者名：ここあ | 作成日時：2023年3月25日 15時
