世界的スターの恋。 (ページ10)

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「わっ！」

ベクヒョンさんに優しく、だけど力強く抱きしめられる。

はじめての温もり。こんなに温かいんだ。私もそっと腕をまわす。

ベク「ありがとう、らー。出会ったばかりだけど分かるんだ。

　らーは僕の運命の人だって。きっと前世も結ばれてきたんだって」

「ふふっ。前世もですか？」

ベク「そうだよ～。前世も今もこれからも何回だって僕たちは出会って恋に落ちるんだ。」

…なんて素敵な人なんだろう。心が真っ白で純粋で温かい。

それから私達はしばらく公園を散歩した。

ベク「らー、よければ今度一緒に歌を歌いませんか？」

「！？いいんですか？」

ベク「もちろんです。2人で気の済むまで歌いましょう。」

「はい！」

ベク「では、また今度。」

「また今度。」

楽しい時間はあっという間で、このあと私は仕事に行かないといけない。

マネ「…らー、バレないようにね。」

「え！なんで分かったの！？」

マネ「書いてあるもの、幸せですって」

なんて言われて慌てて顔を隠す。

「それで、今日の仕事は…バラエティか…」

マネ「有名な俳優さんとの共演よ！チャラいって聞くから心配だけど…大丈夫でしょう。」

そうして番組がはじまった。

司会「それでは、ゲストのらーさんと、俳優の〇〇さんでーす！」

司会「いやぁ～らーさんが生で見れるなんて…なぁ～〇〇」

〇〇「ほんとですよ～！噂でも聞いていましたけど本当に愛らしい方ですね！」

「いやいや！」

司会「ぶっちゃけいるの？彼氏とか！」

「いやいや、とかってなんですか？笑…秘密です！」

〇〇「え～どっちだろう～狙っちゃおうかな～笑」

司会「おいおい～この番組からカップル誕生か～笑」

「ははは…」

…撮影が終わってからも〇〇さんのナンパ？は終わることを知らない。

〇〇「らーちゃん、本当、教えてよ～」

「秘密です。」梨絵さんも挨拶周りで今はいない…

〇〇「なら、俺本気で狙っちゃお～笑」

なんて、冗談に捉えられない言葉とともに、肩に手をおいたり、手を触ってきたり

腰に手を添えられたりした。…まだベクヒョンさんにも触れられてないのに…

それでも、らーという立場がある以上、テレビ局で大声で叫ぶなど出来ない。

〇〇「あれ？抵抗しないってことは、らーもその気ってこと？笑」

「いや…」腰と頭に手をまわされ、金縛りにあうような感覚になる。

「…けて、べ…ョンさ…」

〇〇「ん？笑」

？「……おい。」

…誰？