世界的スターの恋。 (ページ9)

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店の中ももちろんらーさんの好きそうな雰囲気だった。

ベク「ん～。コーヒーとサンドウィッチにしようかな…らーさんは決まりました？」

「あっはい！私はカフェラテとサンドウィッチで」

さぁ、僕にとってはここからが本番。残された時間はわずかしかないんだから…

ベク「らーさん。」

「はい？」

ベク「タメ口にしませんか？」

「え？」驚いた目でこちらを見つめるらーさん。

ベク「その、もっと仲良くなりたいなって。だから呼び方も考えましょ？…嫌、ですか？」

「ベクヒョンは全然タメ口で大丈夫です！呼び方も呼びやすい呼び方で…

　でも、私は8つも下ですから。」

ベク「なら、らーって呼ぶ。だけど、らーも僕にタメ口にして？」

「でも…」

ベク「大丈夫。本人がいいって言ってるんだから！」

「分かった！ベクヒョンさん！」

ん～本当ならオッパって言ってほしいけど、これでも充分嬉しかった。あとは…

ベク「らー、ちょっと公園行かない？」

食事を終え、そう切り出す。

「は、うん！」…まだなれてないみたいだな笑

ほとんど人のいない公園のベンチに座る。

ベク「ねぇ、らー。僕ね、らーのことが好きなんだ。」

「え…それって」

ベク「1人の女性として、歌声以外にも、大好きなんだ。もちろん歌声も。

　 …僕は、EXOのメンバーの1人で、メインボーカルやってて、ありがたいことに

　バラエティにも出させてもらっているし、らーは曲を作ったりゲスト出演だったりで

　きっと、会えない日が多いと思う。でも、なるべくらーのそばにいられるようにするから

　絶対にらーを悲しませたりしないから…僕と付き合って下さい。」

今、僕が伝えられる。最大限の言葉だ。

君の顔を見るのが怖い。あぁ、ほらっやっぱり。目に涙をためて…かわいそうだと思ってくれるのか

「…ベクヒョンさん。私、恋をしたことなかったんです。だから、あなたをはじめて見た時

　自分でも、初めての感覚になったんです。ベクヒョンさんから目が離せなくて

　パフォーマンスだけじゃなくて、話しているとすごい優しくて、ますます目が離せなくて

　気づいたんです。これが恋だって。だから、えっと…

　私も、ベクヒョンさんのそばにいたいです。///」

そう言われた瞬間。僕は彼女を思い切り抱きしめた。