世界的スターの恋。 (ページ7)

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ベク「…は？」

ベクヒョンさんの声が冷たくなる。

チェ「イムちゃん…」

声のする方にいたのは、韓国の歌手、イムさんだった。

イム「らーさんでしたっけ？私のオッパになんてことするんです？」

そう言うと、イムさんは私に水をかけた…

シウ「＿っ。イムちゃん！」

シウミンさんが何か言おうとする前にベクヒョンさんが壁を「ﾄﾞﾝｯ」と殴った

そこにいる全員が固まる。あの、プロデューサーさんでさえも…

ベク「…お前今何した。」

イム「な、何って、オッパに近づく悪い虫を…」

ベク「らーさんは、悪い虫でもなんでもない。美しく愛らしい女性だ。

　 …そうでなくとも、人に水をかけるのは絶対にしてはいけない行為だよ…」

イム「でも！彼女とオッパは8歳も離れているんですよ？どう見ても不釣り合いです！」

不釣り合い。その言葉が頭の中をぐるぐると駆け回る。

そうだよね…わたしなんかがベクヒョンさんの近くにいたら駄目。分かっていたのに…誰よりも。

ベク「8歳の差がなんだというのだ？世の中には一回り以上の年の差を乗り越えている人が

　たくさんいる。幸せそうにほほえみ合っていればそれだけで理想の恋人だよ。」

何故か分からない…その言葉に涙が出そうだった。

イム「…もうオッパなんて知りません！もっとかっこいい人、星の数ほどいるんだから！」

ベク「あぁ、見つかるといいな！」

セフ「変な人…何しに来たんだか…」

カイ「らーさん！タオルです。どうぞ」

そう言ってタオルを差し出してくれた。個室をお借りして着替えをすませ、

そろそろ帰る時間だと思い出す。

「皆さん、そろそろ帰りますね。今日は楽しかったです。」

そう言って、お店から出ようとすると…

ベク「らーさん！待ってください！これ、僕の電話番号とIDです。登録しておいてください。」

私の返事も待たずにそれじゃ！なんて言って爽快とお店に戻って行ったベクヒョンさん。

その背中が、後ろ姿が全部、全部に胸が締め付けられる。これが、恋、なの？