夜明けに詠う (ページ8)

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XJ side

「《……ヤンヤン、》」

ノックをしても返事が無いから恐る恐る部屋に入ってみると、壁を向きながらベッドに寝転んでいるのが見えた

寝てるんだろうか、そう思ったけど。近くにあったパソコンが再生されているから、多分ふて寝だろう

ベッドに腰掛けると、部屋から出て行けと言わんばかりに体を押された

「《姐姐の誕生日、祝いたいんだろ？》」

YY 「《……俺に祝われたって、姐姐はどうせ、》」

そんなわけないだろ、そう言おうとした瞬間に、扉が開いた

TN 「《あ、……おれ邪魔だった？》」

「《……ものすごくね》」

TN 「《ごめーん！！でもルェイリーが二人を呼んでこいってうるさくてさ？お祝いしてあげてよ、ルェイリーのこと》」

テン哥に無理矢理手を引かれ、俺とヤンヤンは元いた部屋に戻されてしまった

LU 「《あ、やっと来たー、何してたの？ルェイリー様の誕生日祝いなさいよ。毎年祝ってくれてたのに、今年は無しとかやめてよね》」

ヤンヤンの気も知らず、姐姐はお気楽だな……

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LU 「《………ない、》」

YY 「《え？なに？》」

姐姐の誕生日パーティーが終わって一段落付いた頃に、俺たちは疲れてそのまま眠ってしまっていた

姐姐に無理矢理起こされたかと思えば、姐姐はこの世の終わりかのような表情をしていて

LU 「《ルアからの手紙、来てない》」

YY 「《何言ってんの…？マネヒョンが持ってきてくれるって》」

LU 「《さっき来たの、ピンポンが鳴って、ダッシュで取りに行ったけど……なかった、》」

「《まだ届いてないんじゃないの、？》」

LU 「《そんなわけない！クン哥とルーカスへの手紙、いつも朝に届いてたもん……私だけ、時間が違うなんて、》」

TN 「《ルェイリー良かったじゃん、ルアもう帰ってくるってことなんだよ！ポジティブに考えようよ〜》」

LU 「《そ、うなのかな……明日ドヨンオッパの誕生日だし、聞いてみる》」

TN 「《お、じゃあ俺も行く〜》」

姐姐があまりにも悲しそうな顔をしているから、かける言葉が見つからなかった

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