夜明けに詠う (ページ6)

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YY side

さっきからソファーに座って、ずっと何かを抱きしめてる姐姐たちが気になって気になって仕方ない

この距離でも見えないって、空気でも抱きしめてんの？

姐姐たちの横に無理やり座って、何を抱きしめているのか確認した

「《……それ、クン哥が貰った手紙、？》」

LU 「《びっ……くりした……、そうだけど、なに？》」

「《たかが手紙に、なんでそんなに執着してんの？》」

LU 「《たかが手紙なんかじゃないし、私にとっては大切なの》」

KN 「《それ、俺のだけどね》」

LU 「《うるさいな》」

「《誰からの手紙なの？》」

LU 「《……ルアだよ、ルアが送ってきてくれた手紙》」

「《ああ……あの勝手に姿消したってうわさの？》」

自分でも、言い方がキツくなったのは分かってた

だけど、キツくなるのも許して欲しい

だって、勝手に居なくなった後の姐姐達を、ずっと見てきたんだもん

やつれて、ご飯も食べなくなって。ずっとうわ言のようにルアという名前を呼んで

たった1人姿を消しただけで、みんながおかしくなっちゃったのに。それなのに、今更手紙なんて……あまりにも自分勝手すぎる

LU 「《そんな言い方は辞めて、ルアのこと悪く言ったら怒るからね》」

「《なんでそんな奴のこと庇うの？もう嫌になって逃げだしたんだよ》」

LU 「《ヤンヤン、それ以上言ったら本当に怒るよ》」

「《どうせ戻ってこないよ、……抜けるなら、早く抜けたらいいのに》」

言っちゃダメだってこと、分かってた

LU 「《ルアのこと悪く言わないで！！！！！！》」

「《……ぁ、ご、ごめ、》」

LU 「《ルアのおかげで私は今ここにいるの、ルアが居なかったら私はSMになんか所属してないしこの世にだって居ないんだよ、ルアは私の大切な人なの、……ヤンヤンはまだ会ったことも無いからあの子のことそうやって言えるんだよ、……あの子が、どれだけ辛いことを耐えてきたか知らないくせに》」

KN 「《ルェイリー、落ち着いて、》」

LU「《あの子が今までどんな仕打ちを受けてきたか分かってるから何も言わないで活動休止したってあの子の帰りを待ってようって思えるの！……簡単に抜けたらいいのにだなんて、言わないで》」

そう言うと、姐姐はそのまま部屋から飛び出してしまった

KN 「《…今のはお前が悪いよ、後で謝りな》」

「《……わかってるよ、》」

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