夜明けに詠う (ページ32)

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飛行機が大幅に遅れてしまって、DREAMのコンサートに間に合うか分からなかった

急いで駆けつけた頃には、もう既に半分ほど終わってしまっている頃で

「……ハァッ、ハァ、ッ」

MG 「ルア、行こう」

「ちょ、ちょっと、まって…」

暫くライブをしていないだけで、こんなにも体力は落ちるものなんだ…筋トレしなきゃ

オンニに手を引かれ連れていかれた場所は、前と同じように2階だった

2階の1番前の席に行くと、見覚えのある人が座っていて

「…来てたんですね」

SM 「ああ。ルアに会いにね」

また前みたいに、嬉しそうに笑ってる

「そ、そうですか…」

額に浮かべた汗を拭っていると、次の曲が始まるみたいだった

HC ' Tell me 'bout your dreaming(君の夢について教えてよ) I believe I was there too(そこに僕もいたって信じてるよ) '

ドンヒョクの歌声が聞こえると、意識は全てこの曲に向いた

RJ ' Just know you'll never be lonely(知っていて君はひとりじゃないってこと)'

JS ' I know it's hard sometimes to see the light(暗闇から光を見つけるのは難しいだろうけど) '

CL ' But you and I keep on dreamin'(ぼくときみは夢を見続けるんだ)'

この曲…私とマークが卒業してから出来た歌だっけ。

卒業してから、7人での曲を聴くのを少し避けてしまっていたことを後悔した

こんなにもいい曲があるのに。どうして避けていたんだろう

自分でも知らないうちに前のめりになって聞いていたみたいで、オンニに戻されてしまった

MG 「いい顔してるね、ルア。」

「へ、？」

SM 「うん。ルアは、NCTと一緒にいる時が、NCTを考えたりしている時が、1番輝いてるよ」

「そ、うですかね…」

SM 「やっぱりルアは、NCTじゃないと」

……私だって、私が1番輝けるのは、NCTしかないと思ってるよ

だけど、……。

私はもう、みんなを不幸にしたくない

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