夜明けに詠う (ページ31)

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イカリソウを君にページ31

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JN side

HC 「…分かってるよな」

「当たり前だろ、…絶対に、ヌナを見つけ出す。」

コンサートが始まる数日前、ヘチャンに集められて言われたのは、今日の公演にヌナが来るということ。そして、ヌナのマネージャーさんに、ヌナを捕まえて欲しいと頼まれたということだった

JS 「…大丈夫かな、」

JM「大丈夫。奥の手があるから」

RJ 「奥の手って？」

HC「ヤー、言ったら意味ないだろ、…ジェミナ、俺にだけ教えて」

JM 「やだよ」

CL 「ヌナがどこに座ってるのか早く知っとかないと…」

HC 「スマン先生のそばにいるはずだよ」

「……ジア？」

AL 「うん？なにオッパ」

昨日からあまり言葉を発さないジアが気になった

「体調わるい？」

AL 「なんで？」

「いや、昨日から、」

顔色が悪くないか、そう言おうとしたのに

JM 「いつも通りじゃん？」

ジェミンに遮られてしまった

AL 「気にしすぎだよ〜」

「…そっか、」

いつも通りにこりと笑うジアを見て、少し安心した

ヌナのことがあってから、ジアにも少し過保護になっていたみたいだ

…大丈夫。もうアイツは死んだ。ヌナを傷つけるやつは、もう居ないんだから

JM 「……ジェノ。大丈夫」

「ジェミナ、…」

震えた手をおさめるように、ジェミンは俺の手を握った。

JM 「ヌナに会ったら、なんて言おうか？……大丈夫、ヌナは絶対に戻ってくるよ」

「……そうだと良いけど」

事故にあった時から頻繁に見るようになってしまった悪夢があった

ヌナが俺から離れていく。ヌナが、俺を嫌いだと、蔑んだ目で見てそう言ってくる

…もしこの夢が、現実になってしまったら

HC 「ジェノヤ、」

「！…へチャナ、」

HC 「もうお前に悪い夢なんて見させないから」

ヘチャンはずっと自分を責めていた

俺とヌナが怪我をしてしまったのは、自分のせいだと

今もこうして、責任を感じてる

「うん。…絶対に、ヌナを取り戻そう」

どんな結果が待っていたとしても、俺は最善を尽くすよ

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