夜明けに詠う (ページ24)

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HC side

SM 「今日はいい日になるよ」

コンサートが始まる直前、突然先生は現れてそう言った。いつもは他国のコンサートには来ないのに

珍しいな、なんて思いつつイヤモニを付けた

SM 「あ、そうだ。私は2階に座っているからね」

TY「…、あっ、はい！見つけますね」

………おかしい、いつもはどこに座っているかなんて伝えて来たことは無かったのに

SM 「2階の、1番見えやすい場所に座っているから」

何度も念を押すように、必ず自分のいる場所を見て欲しいとでも言うかのような物言いに、頭の中はハテナでいっぱいになった

DY 「どうしたんだ？…珍しいな、」

「ヒョンも思った？」

DY 「うん、…まず、韓国以外の公演に来るのが珍しいじゃん」

「だよね、…どうしたんだろ」

不思議に思っているのは俺だけじゃなかった。他のヒョンたちも、同じように思っていたみたいだ

どことなく、他のマネヒョン達の少し雰囲気が柔らかくなっている

よく話すマネヒョンなんて、とても嬉しそうな顔をしていた

まるで、サプライズを隠している小さな子供みたいに

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コンサートが始まり、途中で先生から言われた言葉を思い出した

2階に座っている、そう言っていたな……

言われた通りに2階に目をうつすと、女性が2人入ってくるのが見えた

何故か、その2人から目が離せなくて

目で追っていると、2人は先生の横に座った。……まさか、

顔がハッキリ見えたわけじゃない、だけど、あの人は、

「……ヌナ、？」

俺が見間違える訳もない、そう思いたかったけど、確信が欲しかった。先生の横に座っている人は、会いたくて会いたくて仕方のなかった、ヌナなんだって

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