夜明けに詠う (ページ19)

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とうとう、この日が来てしまった

久しぶりに日本に帰ってきたからなのか、久しぶりにメンバーに会うからなのか。心臓は信じられないくらいにバクバクと大きな音を立ててる

オンニ、……オンニは、どこにいるんだろう

オンニからのメッセージに書いてある場所に到着したと言うのに、全くオンニの姿が見えない

MG 「ルア〜、こ、こっち、」

「ウワ！！！」

MG 「ちょ！せっかく小さい声で話しかけたのに！！」

びっくりさせたのはそっちのくせに、とつぜん耳元で話しかけてくるからでしょ

「……すみません」

MG 「ほら、こっち来て」

手を取られて急ぎ足で空港内を走る

ファンに囲まれないって、こんなにも走りやすいんだ…なんて、変に感動してしまう。まあ走る所でもないんだけど

MG 「ほら、乗って乗って」

いつも乗っていたバンに押し込められたかと思えば、オンニが乗った瞬間に車は出発した

段取りが全部早いな…

MG 「…久しぶりね、ルア。会いたかった」

「ごめんなさい、勝手に居なくなっちゃって、」

MG 「ずっと心配してたんだから…ご飯は食べた？ちゃんと眠れてる？」

「ふふ、規則正しい生活を送れてるのでご心配なく」

そう伝えると、オンニとオッパは目を合わせて少し悲しそうな顔をした

MG 「……今日、あの子たちに会って帰るのよね、？」

あの子たち、それが誰を指しているのかなんて聞かなくても分かる

「……会うつもりは、ありません」

MG 「ど、どうして？みんなルアに会いたがってるのに、」

「戻りたくなっちゃいます、あの人たちとずっと一緒に、いたくなってしまうから」

MG 「どうしてダメなの、みんなそれを望んでるのに、…ルアだけが、ダメだと言うじゃない」

「……大丈夫ですよ！皆さんがずっと待ち望んでいた、女が居ないNCTに1歩近づくんですから」

…言っちゃいけなかったかな

マネオンニ達の顔を見ることが出来なくて、思わず窓の外を眺めた

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