夜明けに詠う (ページ15)

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JW side

今回のアルバムについて伝えたいことがあるから、集まって欲しい

そう言われ、俺たちは小さな部屋に集められていた

ヒョンたちは見るからにイライラしていて

それもそのはずだ。今回のカムバックは、上の人たちがずっと待ちわびていた "紅一点の居ないNCT127" のカムバックなんだから

このアルバムの準備期間中、何度ルアの悪口を言われたか。何度ルアを早く脱退させようと言われたか

そう言われる度に、怒りを押し殺して黙っていた

ルアが帰ってくる場所を守ろう。ルアのために、今回のカムバックを成功させよう

そう、テヨンイヒョンが言ったから

MG 「…この小さな部屋に集めたのは、……今からこの曲を聞いて欲しいからだ」

TY 「…な、なんでですか？アルバムはもう完成してるはずじゃ、」

MG 「この曲を聴いて、アルバムに入れるか入れないか判断して欲しい。聴き終わるまで俺は何も話さないから、」

TY 「え、ちょ、」

そう言うと、マネヒョンは扉の前にあった椅子に腕を組んで座った

YT 「聞かんくてもええんちゃう、どうせ上のヤツらがまたなんか言ってんねやろ、」

そうユタヒョンが言うとマネヒョンは、ダメだ、と声を出した

TL 「……一旦聞いてみよう、良くなかったら捨てる、それだけじゃん」

TY 「確かに…、じゃあ、再生しますね、」

曲が始まり、聞こえてきた声に、俺たちは聞き覚えがあった

" 짙은 이 밤의 끝 점점 더 희미해져 멀어져 가(濃く深いこの夜の終わりだんだんとぼやけて遠ざかっていく)"

MK 「…！こ、この声、」

TY 「マクヤ、」

いち早く反応したマークを、テヨンイヒョンは止めた

最後まで、彼女の声を聞きたいと

彼女の作った歌を、知りたいと

"이제야 깨달아 빛났던 그때를 (今になって気づいたんだ輝いていたあの時を)"

" 네가 사라진 어둠에 갇혀 홀로 남겨진 날들(君が居なくなって暗闇に閉じ込められて1人残された日々を)"

この声は、ずっと俺たちが待ち望んでいた、ルアの声だ

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