夜明けに詠う (ページ2)

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○ ページ2

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om 「ルア、寒くない？平気？」

「大丈夫だよママ」

pp 「オーストリアに着いたら、直ぐに家に帰ろう。美味しいものも沢山食べよう」

「うん、楽しみにしてる」

スマン先生と会った数時間後、私は飛行機に乗って韓国から離れていた

長い休暇だと言われて、無意識に、私のことを知っている人がいない場所に行きたいとそう思ってしまって

ホテルに戻ってママにそう伝えると、直ぐに韓国から発とうと話は進んでいった

飛行機飛んでないでしょ！って、言おうとしたんだけど。パパはプライベートジェットを持っていたらしい

私はまだまだ家族のことを何も知らないみたいだ、幼い頃に離れてしまったから仕方ないのかもしれないけれど

飛行機から降りて入国手続きを済ませると、パパの知り合いが迎えに来てくれていたみたいでそのまま車に乗った

1人で後ろの席に座って、窓の外の景色を眺める

ヨーロッパ方面には初めて来たな、本当はフランスでコンサートがあったんだけど、怪我のせいで私は参加出来なかったから

om 「本当はウィーンにお家があるんだけど……ルアちゃんにはリラックスしてもらいたいから少し田舎の方に行くの。結構時間がかかっちゃうから、体調が悪くなったりしたら教えてね」

「ありがとうママ」

いつだってママは優しいな、私が韓国に行きたいと言った時も嫌そうな顔をせずに送り出してくれた。それはパパも同じなんだけど

数時間車に揺られてついたのは、首都とは違った別の良さがある街だった

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