第8話─助言─ ページ9
江戸川_side
生きる為に必死に生きる鼓動の振動が僕の手に伝わり、いずれ其れは感覚として感じる。
僕を泣きそうな目で僕を見るA、君の目はまるであの頃の君の兄の目にそっくりだよ。
何もかもに絶望し、生きることに疲れ果てて、若しかしたら僕達、武装探偵社も君を殺すんじゃないかと。そんな目で僕を冷たい目で見ていた。
乱歩「君が死んだら、僕達以上に悲しむ奴がいる。それは君なら分かるだろ?」
「っ、!?!?......乱歩さんには、分からないよっ、僕が、どれだけ頑張っても、何時も何かを失うんだからっ、」
まるで生気のない目を僕に差し向けた。僕は心の底から震え上がった。君の目はそんな目なのか。彼には見せない、本当の本音の瞳はそれなのか?
乱歩「失わないようにっ、生きることは君なら出来る筈だよ!だって、君は本当に偉いんだからっ、」
「え、」
ポロリと、僕じゃないような言葉が零れた。彼は驚いて、目を少し見開いた、何より僕でさえ驚いた。こんな言葉僕なら言わない。こんな子供に云うような甘い言葉。
「乱歩さんっ、貴方は全て知っているんですか?先程から私が思ってることも全て云っていましたが......」
乱歩「君の言葉、君の感情、全て君の内側から滲み出てる、僕はそれを拾って云っているだけ、正直君に興味なんかない、」
少し瞳が揺らいだ。それでも、じっと僕を見つめた。
乱歩「ただ、君が余りにも哀れで悲しく見えたからさ、強く生きる君にね」
君はまるで、
「乱歩さん、もし僕が此れから起きる出来事で何か命の危険が有ったら、兄を守ってください」
立ち上がると同時に、ふわりと微笑んだ。君はなぜ美しんだ。
乱歩「どういうことだい?」
「だって、僕の"本当"を貴方は知ってるんでしょ?」
本当?あ、
乱歩「君も、早く此方に来た方がいい、じゃないと君は!」
「良いのですよ、私は、闇を生きる、死神ですから」
"死神"は彼女がポートマフィアとして、暗殺者としての別名だった。
__生きる死神
とね。
「私は時間です、兄のことお願いしますね、名探偵さん、」
彼は人が変わったように僕を敵対視する冷たい目をしていた。
彼が武装探偵社を出ていったあと、太宰がひょろりと出てきた。
江戸川「何してた太宰、」
太宰「少し、」
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うり太郎(プロフ) - まだ設定しか読んでいないのですが、純粋に異能力多すぎでは・・・?ただ思っただけなので、特に気に止めて頂かなくて結構です。 (2021年11月14日 21時) (レス) @page1 id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - ともさん» ともさん!!コメントありがとうございます!一気に読んでくださったんですか!ありがとうございます(*^^*) (2021年9月6日 18時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
とも - おもしろくて一気に読みました!更新楽しみにしてます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2021年8月14日 0時