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第21話─朝の恐怖─ ページ22

A_side

自分は目を覚ました。其れが、自分が寝ていたのだと分かった。


「確か、芥川君が一緒に居て、其れで・・・・・・」



それ以上云うのは辞めた。芥川君の手を、てを、に、に、握ってた????



時計を見てみると、ヤバっ!!探偵社に行かないと!必殺。早着替え!!!☆



と云いたい処だけど、朝から首領から呼び出しを貰ってて首領室に行く。糞が☆



「首領、呼び出し承り参上致しました」



「おやおや、A君、どうだい?調子は」




私の目の前に手を組んで此方を見つめる此処のポートマフィアの首領(ボス)森鴎外。





威厳のある方で一言の誤りをしてしまうと直ぐに首を物理的に跳ねてしまいそうなそんな、恐怖の対象の人。怖いよ。云っとくけど。足が震えそうだもん。




「変わらず、と云えばその通りで、違うと云えばその通りです」



森「そうかい、そう云えば、兄弟仲はどうかな?」



「相変わらず、最悪と云って良いほど兄のことは嫌いです」




森「そんな事云わないでおくれ、彼はとても優秀なマフィアの人材で彼のおかげで私は安心していたのだよ、冷酷で、残虐で、おかげでマフィアを裏切る奴らが減った。だが、彼が居なくなったことにより裏切る者が増えた」





「詰まり、失礼だとは承知ですが、私も(いず)れそうなると云いたいのですか?」




首領はふっと嗤った。そして、目付きと周りにある空気が物理的に冷えたような気がした。私は何度この空気に緊張で胃に穴があきそうになったか。




私はそれでも怯まない。だって、ここで怯んだら幹部の器では無いと見なされ殺されるから。




森「そうは云わない、だけど、君と同じ年齢の時に彼はマフィアを裏切り、敵組織に着いた。君は似ているのだよ、太宰君にね、容姿も雰囲気も、口調も全て彼に瓜二つだ、だから余計に怖いのだよ。君も彼と同じ道を辿るのではと・・・なんなら、君を閉じ込めるつもりで首領補佐として役職を上げてもいい。そうすれば、私から離れることや、任務に行かなくていい、君は私の安全の元にいる。」






「お言葉ですが、首領のお言葉とても感謝致します。ですが、私は此の儘が居心地がいいのです、それに、私は彼のような道を辿るのは死んでも嫌なので」


その言葉に首領は微笑んだ。だが、私の心を探るような狂気の目は変わらない。

第22話─朝─→←第20話─眠る君─



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うり太郎(プロフ) - まだ設定しか読んでいないのですが、純粋に異能力多すぎでは・・・?ただ思っただけなので、特に気に止めて頂かなくて結構です。 (2021年11月14日 21時) (レス) @page1 id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - ともさん» ともさん!!コメントありがとうございます!一気に読んでくださったんですか!ありがとうございます(*^^*) (2021年9月6日 18時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
とも - おもしろくて一気に読みました!更新楽しみにしてます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/  
作成日時:2021年8月14日 0時

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