【APH】主食とデザートを詰め込んで―２―【短編集】【反応集】

一人で頑張るから 3 ページ16

「なんでもね……犠牲は付き物なんだよ……でも、アメリカがいつか、もっと強くなれた時に武力じゃなくて、優しさで人を守れるようになれたらいいな……。」


子メリ「うん！」


「えらいえらい」


そう言って頭を撫でてあげた。


そして、アメリカの小さな額に自分の額を押さえて。



「この先に、君に幸あれ……北アメリカ……」



いずれ君が大きな世界の中心に立つ時、アメリカ合衆国という名になるまで……どうか、神の御加護を……。



英「アメリカ〜！！」




遠くから若かりし頃のアイツの声が聞こえてきた。自分は去らないとなぁ。でもこんな可愛いアメリカから離れるなんて嫌だなぁ。



名残惜しいけど、ゆっくりアメリカを下ろしてあげた。



「言ったでしょ？必ず来てくれるって……お姉さん嘘ついてないでしょ？」

子メリ「うん！」

「行っといで、君の好きなイギリスの元に」



小さな体で走っていく姿を見届けたあと、自分はどうやって帰るか頭を抱えようとした時だった。




体がこちらに来た時同様光出した。戻れるのか！？



そして元に戻れる時に………。あいつらの姿を見つめた。

「今この瞬間だけでも、あの二人が幸せなら、いいんだけどね……」





その瞬間、イギリスに抱っこされたアメリカがこっちを向いた。そして、こちらに手を振った。手を振り返せば、完全に自分の体は過去から消えた。




［どうしましょうｯ！？Aさんは一体どちらに！？］

［大丈夫大丈夫、必ず帰ってくるよ。］

［Aさん無事でしょうか……！］



この声、日本とフランスとカナダの声か……。



「ただいま！」

みんなに向かって言った。

アメリカ「A！！」


「うわぁっ！？」

いきなりアメリカに抱きつかれた。あぁ、大きなアメリカ。


「ただいま」

アメリカ「おかえり、もう心配したんだぞ！」

日本「Aさんご無事で何よりです……」

カナダ「良かった……Aさん無事で」

フランス「もう急にAちゃんが消えたって聞いてお兄さん酔い醒めちゃったよ」


「ふふっ、でも、イギリスはまだなんだ……」

フランス「そうなのよこの眉毛」



イギリス「……あめりかぁ……」

「まったく」

日本「そう言えばAさん消えた時どちらにいらっしゃったんです？」

「うーん、ちょっと過去に？可愛いアメリカ見に行ってきたね、」

アメリカ「は！？！？」



寝言で今もアメリカの名を呼ぶってことは、相当愛してたんだな。イギリス……。

彼を「可愛いね」と褒めてみた〖枢軸〗〖リク〗→←一人で頑張るから 2

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