俺の心臓のような君 3 ページ26
「貴女には、きっと優しい人が集まってません?」
イタリア「よく分かるね!俺にはね、ドイツとか日本とか!大切な仲間がいるんだよ!」
「大切……な、ですか、良かったです」
初めて彼女が微笑んだのを見た。俺にはよく分からないことだらけ。人間って不思議だなぁ。
その時に、チクッと胸がいたんだ。この痛み初めてだなぁ。
イタリア「ねぇ、Aちゃんって笑った顔可愛いんだね!もっと笑ってよ!」
「ええっ、笑った顔ですか?またいつか……」
イタリア「じゃあ、また笑わせてあげる!今度は俺の力で!」
「いいですよ……?」
また笑ってくれた。この時初めて自覚したんだ。僕は彼女のことを、好きになったんだって。国が恋するなんておかしいけど、でも、恋しちゃったんだ。
あの時と一緒。神聖ローマに抱いた気持ちと一緒だ。
彼女を保護してしばらくしてから、彼女に告白しようとしたんだ。
赤い薔薇を持って、手紙も書いて。
その時に、彼女はリビングに立ち尽くしていた。
「イタリアさん……」
イタリア「あのさ、Aちゃんに大事な話があるんだッ……あの、俺と……」
その時に。
イタリア「ぃッ……!ああ"ッ……」
心臓があった場所が痛くなった。なんでっ。思わず薔薇を落としちゃった。床にうずくまって、心臓があった場所をおさえた。
「イタリアさん……貴方にっ、心臓を返しますッ……」
イタリア「えっ、なんでっ……ぅっ!きみがッ知ってるの……ッ?」
「私はッ……来世から来ました。来世の貴方から貰った心臓です……」
イタリア「来世ッ?」
「ごめんなさいっ……私は、貴方のことを知ってました。来世で貴方にそっくりな彼、フェリシアーノから、心臓を貰ったんです。私は、雨の日、交通事故に遭い、助からないと言われたのに、彼が私に心臓を移植したんです……」
「私は、来世の貴方の恋人なんです……。」
衝撃を受けた。でも、今まで雨の日に胸が痛くなるのも、君を見た時に、胸がざわめくのも、全てわかった。
イタリア「君がッ……なんで心臓を返しに来たのッ……?」
「この心臓は、前世の貴方と来世の彼の心臓が繋がってることを知ったんです。だから、彼に心臓がないと、前世の貴方にも影響を与える。だから、今、貴方に心臓はないはずです。」
泣きそうな君を見て、なんだかその話が嘘じゃないってわかった。確かに、心臓の話をしてないのに知ってるのはおかしいしね……。
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咲夜 - リクエストで古明地こいしのコスプレしてみたで追加キャラは シンガポールさんとマレーシアさんとフィリピンさんよろしくお願いします (2022年9月25日 18時) (レス) id: f2c43ad404 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - わぁーありがとうございますm(_ _)m (2022年9月25日 17時) (レス) @page48 id: f2c43ad404 (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - リリーさん» 了解しました!リクエストをお書きする時は後編に書かせていただくのですが、それで宜しければお描きします!!ありがとうございます😊 (2022年9月24日 15時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 私のリクエストに応えてくださりありがとうございました。日帝さんもいて嬉しかったです。次のリクエストとして夢主と彼が入れ替わってしまったらというのをお願いしたいのですが大丈夫でしょうか? (2022年9月24日 10時) (レス) id: e6c12b1f61 (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - Maさん» 了解しました!!コメントリクエストありがとうございます! (2022年9月23日 12時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華紅薇 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2022年9月9日 21時