第132話─新たな仕事─ ページ37
一つ勉強になった。そして、もう一人の部下が私に訊いてきた。すごーく気まずそうに、それに怯えて。
『か、幹部、その男は殺してよかったのでしょうか』
「良いの良いの、だって、遊んでただけだから」
その途端、周りの部下が恐怖で固まってた。私はその光景が面白くて、そのまま言葉を続ける。
「実験だよ。殺されそうになって人間はどんな風に死ぬのか、そして、どんな感情を持っているのか試してみたくてね。大丈夫、ちゃんと敵の長の素性は判ってるし、本拠地も判ってるから」
持ってた銃を部下に預ける。そして、そのまま死体に踵を返して歩き去る。
「その男其の儘処理しといて、頼んだよー」
そして、私は首領室へと向かった。朝から楽しい事が出来て満足満足。だから、少し首領の許へ向かうのに鼻歌交じりでスキップしたくなった。
少ししちゃったけどね、てへ。
首領室に佇む黒服に用件を云う前に、退いていた。あら、そんなに私って恐ろしいのかしら。まあ、でもこの方がいい。舐められないし、傷つかずに済む。
中に入れば、まあーた中年親父化と化すロリコン首領が待っていた。
森「エリスちゃあああん!!見てみて!エリスちゃんの為にプリンを買ってきたのだよ!一緒に食べよぉう??」
エリス「リンタロウきもい!!って、Aだ!」
そして、私の存在に気づいたエリス嬢が私に抱きつく。嬉しくなってエリス嬢を抱きしめた。
「エリス嬢、お久しぶりです。御元気そうでなによりです」
エリス「お久しぶりね、中々来ないから退屈だったのよ、リンタロウはキモいし、五月蝿いし」
森「ぐはっ、エリスちゃぁあぁああん!それはないよお」
「大丈夫ですよ、いつもの事です。取り敢えず、首領元に戻ってください。」
そう云うと、ハッと我に返るように目を見開き咳を一つして、中年顔から、夜を支配するポートマフィアの首領らしい顔になった。
森「ついうっかり、A君、君を呼んだのは他でもない」
「はい、」
エリス嬢を抱きしめながら、彼女のふわふわの髪を撫でていた。すると、首領の口からはとんでもない事だった。
森「君に新しい仕事をあげるよ、武装探偵社に行ってきなさい」
撫でていたエリス嬢の髪を少しばかり見つめて、首領を見つめると──。
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華紅薇(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!そんな風に言っていただけるとすごく嬉しいです!この話も後編に移りますのでそちらの話もよろしくお願いします!読んで下さりありがとうございます! (2021年10月20日 11時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - この小説本当にめちゃくちゃ大好きです!そして今めちゃくちゃ続きが気になってます、!!なんかキリが悪い所でのコメントですが、応援していることを伝えたかっただけです!これからも楽しく読ませていただきます! (2021年10月20日 2時) (レス) @page50 id: b375adba0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2021年9月29日 12時