幼馴染みだから《入野》 (ページ23)

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みゆの曲が流れる

確か新曲だっけ

"人はみな嘘をつくの？

～～～～～～

確かめよう君は何を見ているの？
確かなのは僕は君を見ていたいよ"

「大丈夫ですか？」

曲が終わると隣にいた人に声をかけられる

「え」

知らない間に泣いていたみたいだ

この曲はまるで私のようだ

私はずっとみゆを見ていた･･･

「あの？」

「大丈夫です」

涙を拭くと続きに集中した

みゆはどんな気持ちでこの曲を選び歌ったんだろう

入野side

自分のありったけの気持ちを詰め込んで歌った

待機しているTrignalに声をかけると楽屋に戻った

神「あ、みゆお疲れ様」

「お疲れ様です」

神「なんかいつもと違う感じだったけど、なんかあった？」

神谷さんは鋭い

「まーいろいろと･･･」

神「ふぅーん。深くは聞かないけど、私情は持ち込むなよ。今ここにいるお客さんは"声優の入野自由"を見に来てんだからね」

それだけ言うと次の準備に向かった

「･･･わかってます･･･けれど」

この曲は俺の気持ちそのものだから

どうしても伝えたかった

入野side end