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家に帰ってからは制服から部屋着に着替えることも
せずに、ベッドにダイブした。
小さい頃からずーっと好きだった人に
彼女ができてた。
じゃあ、私は何やってるの、？
いてもたってもいられなくて、おもむろに
スマホを手に取って美保に電話をかけた。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
美「 もしもし？ 」
「 美保... 」
美「 なに？どした？ 」
「 勝利に彼女、できてた... 」
美「 へえ、彼女つくったんだついに、誰？ 」
「 この前の、小林さん... 」
動揺を隠しきれない私の状況に気づいてないのか
美保は淡々と話し続ける。
美「 Aさぁ、結構ショック受けてるんじゃない？ 」
美「 佐藤くんはずっと自分のものだって、勝手な想像してたから、急に離れていかれて 」
美「 でもさ、佐藤くんはAのじゃない、ってやっと気づけたんじゃない？ 」
「 でも、！ 」
美「 よーく聞きな？ 」
私の言葉を遮って、電話でも伝わる美保の
食い気味な感じ、
美「 正直に答えて？A、佐藤くんは自分のもの、佐藤くんの彼女になるのは私だ、って思ってたんじゃない？ 」
「 思っ、てた 」
美「 ほんと！バカ！そんな勝手な想像で佐藤くんを縛り付けてどうすんの！それで彼女できたからって、小林さんを恨むのは違うからね！！？？！ 」
「 ... 」
美「 小林さんは！告白というオーディションを受けて佐藤くんの正式な彼女になったの！ 」
美「 勝手な想像で、彼女気分になってたAとは違うの！佐藤くんの彼女っていうポジションは埋まったの。諦めなよ 」
美保の話を聞いて、私の心に出てきたのは
勝利を諦めようとする気持ちでも、悲しい気持ち
でもなく、
燃える気持ち！！！！！！！！
「 愚かだねえ、美保 」
*
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作者名：ぽん | 作成日時：2016年10月16日 15時
