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お昼休み、食堂で日替わりの定食を食べてると
バンッ という音と、ヤンキーみたいな人の
少し荒ぶった声。
〔 あっれ〜？小林さ〜ん？ 〕
〔 ごめんね〜、手ぇ滑っちゃって〜 〕
絶対嘘でしょ、
彼らのせいで小林さんと呼ばれた人の昼食は
食べられない状態になってしまった。
注意したい気持ちはあるけど、いざとなると
声を出す勇気が出ない。
小林さんは、今にも泣き出してしまいそうな
表情を浮かべてる。
そんな時、耳に届いたのは
勝『 ＿＿＿＿くだんねえ、 』
しーん、と静まり返った食堂に響き渡った
聞き慣れた、大好きな声。
自分の足元に落ちていた視線を小林さんの方に
向けると、ヤンキーみたいな人の後ろに
華奢な男の子が1人。
〔 あﾞ？なんつった？ 〕
勝『 くだんねえ、って言った 』
ヤンキーみたいな人の2まわりも細い肩を
縦にして、ヤンキーとヤンキーの間を通って
小林さんの向かいに座った。
〔 ふざけんなよ、てめえ！ 〕
そんな勝利に、腹を立てたヤンキーは、
また声を荒げて暴力を振るおうとする。
その時、
風『 うるせえな 』
勝利が座ったテーブルの4つほど右に座っていた
茶髪のいかつい顔をした人が立っていた。
その人の顔を見て、ヤンキーたちは
き、菊池！ 、と声を出して食堂から出ていった。
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作者名：ぽん | 作成日時：2016年10月16日 15時
