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「 勝利〜！おはよ〜！ 」
勝『 A、朝からうるさい 』
「 なっ、！挨拶でしょ！？ 」
学校の校門前。
イヤホンを外しながら私の方に歩いてくる
勝利はそこまで背も高くなくて、きっと女の私
よりも華奢。
どんどん距離を縮めて、一緒に歩くのかと
思いきや、素通りしていく。
「 ちょっと！なんで先行くの！ 」
勝『 え、一緒に行く約束してた？ 』
「 っ、してないけど！ 」
“ 幼馴染み ”
幼稚園、小学校、中学校
今までの約16年間、全部全部一緒だった。
勝利はどこから見ても、誰が見ても、
かっこよくて、綺麗で美しいから、好きになる
女の子も多いし、告白現場に会っちゃったことも
数え切れない。
それなのに、無自覚だから、自分がモテるってこと
あんまりよくわかってない。
そんな勝利と 幼馴染み という関係は、
みんなから羨ましがられた。
( 無条件で隣にいられて羨ましい )
なんて言われたことも。
でもね、みんなが思うほど、幼馴染み って
いいものじゃない。
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作者名：ぽん | 作成日時：2016年10月16日 15時
