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1-8 危険 ページ13
アクアが来てから約1ヶ月ほどが経った
毎日が平和で、今日もそんな春の陽気を感じるような日だった
私は母のお使いで湖のところまで薬草を採りに行っていた
アクアに乗りながら水辺を歩いていると水の中にキラキラと光るものが見えた
私は無意識のうちに水の中に手を差し伸べていた
｢A！早く手を引け!!｣
その言葉を理解する前に私の手はそれにふれてしまっていた
その瞬間手には鋭い痛みが走った
『痛っ、』
そう痛みを感じて手を水から引き抜くと右手の薬指から小指の付け根までがぱっくりと切れてしまっていた
しかしこんな傷も私にとってはすぐ治ってしまうもので、2、3秒もすると手は傷の跡など見る影も無く綺麗になっていた
アクアは私のそばに駆け寄ってくると尻尾を激しく振りながら心配したように私の手を舐めていた
この時私は忘れていたのだ。私の異常性を、
この能力が秘めている危険性を
ｶﾞｻｯ.....
「見つけた.......」
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作者名：さくみちゃ | 作成日時：2021年11月14日 0時
