忘れない方法をキミに 壱［沖田総司］

〜第8話・地鳴り〜 ページ10

何故か私たちには、険悪なムードが流れていた



『……………』




？『……………』





？「ちょ、二人とも！
もっと仲良くしよーぜ！」




小さくて、髪の長い人が話しかけてきた



？「うるさいなぁ…
なに？そんなに斬られたいの？」





それを聞いて、また彼は刀を抜こうとする。



？「ま、待て…っ。落ち着け！！」



彼の考えている事は、よくわからない……。



？「うるせぇーぞ！
少しは静かにしやがれ！」



？「まぁまぁ。
賑やかでいいではないか」




『(優しそうな人だな……)』



近「そうだ！自己紹介をしよう！
俺は新選組局長の近藤勇だ」



え、局長っ？？


それって、一番偉い人でしょ……？




近「こちらの、山南君が総長で
その横にいるトシ…いや、土方君が副長を務めて……」



土「………近藤さん、なんでいろいろ教えてやってんだよ」



近「そうか……」




？「そうですよ。
斬られちゃう人にそんな事言ってもね？」




何故私を見る？！




『………………』



これも、からかいか？



からかいなのか？！

それとも、本心か？？






土「とりあえず、こいつは屯所で預かる」



「「「はぁっっ？？？！！」」」


その日、新選組の屯所には

地鳴りのような音が、はしったそうな……。

〜第9話・意味がない〜→←〜第7話・騙す〜

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