Episode74 ページ24
何やってんだろう私は。
ズタズタになった心は、気づかないふりができないほどその痛みを主張してくる。
だけど、それは全て自業自得なのだ。
一度は岸くんと向き合うと決めたのに、フラフラしていた自分のせい。
自分がどうすべきかなんて、分かりきっていたはずなのに。
もしかしたら平野くんに好かれているのかもなんて、自分に都合のいい妄想して、踊らされて…。
蓋を開けてみれば、私の情けない勘違い…。
最低だ。
しばらくの間、自販機の立ち並ぶ休憩スペースで座り込んでいたが、意を決して立ち上がり楽屋へと向かった。
「おぉ。A、いいところに戻ってきた。ちょっといいか？平野！お前もちょっと来い」
楽屋に戻ると、島木さんが待ち構えており、私達はテーブル席に腰を下ろした。
平野くんの向かいに座る島木さんの隣に腰掛けると、平野くんは明らかに落ち込んだ様子で俯いた。
「平野、ずいぶん時間がかかって悪かったな。お前の新しい部屋、いくつか候補を絞っといた。あとはお前が好きなところに決めろ」
そう言うと島木さんは数枚の物件情報を平野くんに手渡した。
「あ…ありがとうございます…」
「Aも、悪かったな。平野の面倒見てもらって。物件が決まり次第、お前も今まで通りの生活に戻れるぞ」
島木さんがねぎらうように私の肩をポンと叩いた。
「はい、ありがとうございます。無事デビュー日も迎えられて以前に比べたらスケジュールも余裕出ましたし、引っ越しも大丈夫そうですね」
私は出来る限り事務的に答える。
彼が部屋を出てしまえば、“同居人”という関係性がなくなる。
そうすれば私達は今まで通り、ただのタレントとマネージャーの関係に戻れる。
願いにも近い思いで私はそう考えた。
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さや(プロフ) - piyopiyoppp0317さん» コメントありがとうございます！続編を…と言ってもらえて嬉しいです！機会があれば是非続編も作りたいと思います☆ (2018年7月12日 16時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - レナさん» ありがとうございます！確かにおうちでは甘えん坊のひっつき虫になってそうですね（笑） (2018年7月12日 16時) (レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
piyopiyoppp0317(プロフ) - 続編お願い致します(*^^*) (2018年7月10日 0時) (レス) id: 9319dd29f1 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後のシーンを拝見して、やっと結ばれて今まで我慢してた分紫耀くんはヒロインちゃんにめちゃくちゃ甘えたで家ではずっとくっつき虫してるのかな〜と妄想が広がりました（笑）もし宜しければその後の2人も見たいです！また遊びに来ますね (2018年7月9日 3時) (レス) id: a0553c7bfd (このIDを非表示/違反報告)
SaYaKa(プロフ) - 莉穂さん» 紫耀くんっぽいところありましたか！？自信なかったのでそう言ってもらえると嬉しいです。ありがとうございます！ (2018年7月7日 20時) (レス) id: 3736ec2a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年6月15日 7時
