Episode8 【SHO side】 ページ8
翌日も朝からスマホの着信音に起こされた。
電話の声はやっぱりマネージャーで、俺は前日と同じように生返事で電話を切ると、そのままベッドにもぐりこんだ。
「あと５分…」
しかしそれもつかの間、何やら玄関から音が聞こえて、さすがに飛び起きる。
昨夜マネージャーに送ってもらった時もやはり誰かが待ち伏せしているような気配があったのだ。
(まずい。いよいよ中まで入ってきたか。ストーカーめ)
恐る恐る寝室を出てリビングを通り、玄関へつながる廊下までやってきた。
(最悪、ヤバそうだったらマネージャーに電話して、上がって来てもらおう)
俺はスマホを握り締め、ジリジリと玄関へ近づいた。
その時―
ガチャリ―
鍵が開く音がして玄関の扉が開いた。
「わぁぁぁぁ」
「ひゃぁぁぁ」
俺の声と女の声が重なる。
「ストーカーストーカー…ってあれ？」
玄関に立っていたのはストーカーの女･･････ではなくマネージャーだった。
「何だ。あんたかよ」
「何だ、じゃないわよ。驚かさないでよ」
「それはこっちのセリフだろ。何で入って来られたんだよ」
俺の言葉に、マネージャーが不敵に微笑む。
「じゃーん！島木さんに借りてきちゃった！」
そう言って俺の目の前にちらつかせたのは、島木さんに渡してある、うちの合い鍵だった。
「昨日の朝のこと相談したら、これからは私が合い鍵を管理しろって言われて、預かってるの。これからは遠慮なく押し掛けて起こすから！」
「はぁ？そんなのダメに決まってんだろ。だいたい男の部屋に女が勝手に上がるなんてあり得ねぇって」
「何言ってんの。あなたはタレント、私はマネージャー。男も女もないわよ。それにこんな生意気な年下、男だなんて思えない！」
「何だよそれ。マネージャーなのにそんなひでぇこと言っていいのかよ」
「いいの。そんなことより早く支度して！もう出るよ！」
結局彼女に押し切られるようにリビングに連れて行かれ、俺はしぶしぶ出かける支度を整えた。
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さや(プロフ) - chihiropooh1123さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！ 頑張って続き書きます！！ (2018年6月11日 0時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
chihiropooh1123(プロフ) - 凄く楽しませて貰ってます。次回話楽しみにしてます。 (2018年6月10日 15時) (レス) id: 016550d6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年6月2日 2時
